40代のITエンジニアが転職するならSIer?社内SE?見極めポイント解説!

今の会社から転職したいけど、40代だと難しいですか?
システムエンジニア(40代)

いいえ、キャリアによりますが、全然余裕で転職可能ですよ!

一般的には40代になると、管理職としての転職が中心になり、難易度が上がります。でもITエンジニアやSEは40代でも転職しやすい職種です。

この記事では、40代の転職者が転職する理由とそれに沿って現実的な転職先をSIer、サービス提供事業者、社内SEに分類します。それぞれの転職のメリットとデメリットを理解することで現在転職を検討される40代の読者の参考にあれば幸いです。

R35運営者の転職プロフィール
  • 社内SE採用担当歴5年(書類選考、面接)
  • 大手SIer 10年以上の勤務経験
  • 35歳をすぎて倍率200倍の社内SEへ
  • 情報システム部門でマネージャ職
  • 転職相談はTwitterのDMでお気軽にどうぞ
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サービス名おすすめ度社内SE
求人件数
総合/専門エリア特徴
社内SE転職ナビ
★★★★★ 5.06,500件以上専門
(社内SE)
おもに
首都圏・関西圏
社内SEに特化した専門転職エージェント
社内SEの転職事情に詳しいアドバイザー
平均7社以上を紹介してくれる
マイナビIT AGENT
★★★★★ 5.03,200件以上総合(IT)全国IT系職種に特化した総合型転職エージェント
大手企業が狙える、かつIT系アドバイザーが在籍しバランスが良い
レバテックエキスパート
★★★★☆ 4.55,000件以上専門
(IT&ハイクラス)
大都市圏ハイクラスのIT系転職エージェントサービス
スキルがあれば40代も転職を成功させられる
他のレバテック転職サービスと平行して選考可能
JAC Recruitment
★★★★☆ 4.0不明専門
(ハイクラス)
大都市圏外資系、国内大手ハイクラスの転職エージェント
利用者の多くが30代以上
リクルートエージェント
★★★★☆ 4.022,100件以上総合全国国内最大級の転職エージェント
全国をカバーし、取り扱い件数も多い。非公開求人10万件以上
総合サービスのため社内SE特化のサポートは期待できない
doda
★★★★☆ 4.06,100件以上総合全国比較的社内SE案件の多い総合型転職エージェント
全国をカバーし、取り扱い件数も多い。非公開求人も多数保有
クラウドリンク
★★★ 3.52,800件以上専門
(社内SE)
大都市圏社内SEや自社開発エンジニアへの転職に特化
取扱求人件数は多くないが、平均12社以上を紹介してくれる
*求人件数 社内SE以外の求人を含む (2022年9月時点)
目次

40代の転職理由

転職理由ランキングのデータ

dodaの転職理由ランキングによると、40代の転職理由は以下のとおりです。すべての職種を対象に40代で「転職した」人から回答を得た調査です。

40代では「給与面の不満」「業界や会社の不安定さ」「職場に尊敬できる人がいない」が転職の理由である傾向が強いと言えます。

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順位転職理由割合(複数回答可)
1位給与が低い・昇給が見込めない34.3%
2位業界・会社の先行きが不安31.2%
3位尊敬できる人がいない29.0%
4位社員を育てる環境がない28.2%
5位会社の評価方法に不満があった25.8%
6位肉体的または、精神的につらい25.3%
7位社内の雰囲気が悪い22.8%
8位昇進・キャリアアップが望めない22.4%
9位人間関係が悪い/うまくいかない22.4%
10位労働時間に不満(残業が多い/休日出勤がある)22.0%
引用:doda『転職理由ランキング』(公開日:2022/3/14) https://doda.jp/guide/reason/

ただ、将来50代になったあなたは別の理由で再転職してしまうかもしれません。年代別の転職理由の推移を見てみましょう。

引用:doda『転職理由ランキング』(公開日:2022/3/14)の年代別推移を作図

50代になると、「業界・会社の先行きが不安(40代2位 → 50代9位)」や「社員を育てる環境がない(40代4位 → 50代6位)」は転職理由として大きく下がり、「社内の雰囲気が悪い(40代7位 → 50代1位)」「昇進・キャリアアップが望めない(40代8位 → 50代4位)」が転職の理由になる傾向があります。

ITエンジニア・SEの転職理由を考察

残念ながら、今回のランキングには職種別や業種別の転職理由ランキングはなかったため、以下はわたしの推察になりますが、IT業界に約20年いますので、それなりに妥当性があるのではないかと思っています。

40代だけ「業界・会社の先行きが不安」が突出した理由になる

「業界・会社の先行きが不安」を転職理由にあげる人が多いのは40代だけで、実は20〜30代・50代では比較的重視されていません。20-30代は転職することを前提にしていて業界・会社にしがらみがありません。50代は「あと10年くらいで引退」と考えているので、即倒産がなければ関心事にはならないのでしょう。

一方、40代はプレイヤーからプロジェクトマネージャや課長職になり会社と一蓮托生という状態にあるため、業界や会社の先行きが気になるのではないでしょうか。

「給与」と「尊敬できる人がいる」「社内の雰囲気」は重視すべき

年代を問わず「給与」は転職の最大の関心事です。ITエンジニア・SEにおいても40代はもっとも差がつく年代です。そのタイミングでより好条件な会社へ転職したいと考えるのは自然な話です。

一方、40代から50代にかけて転職理由の上位になるのが「尊敬できる人がいる」「社内の雰囲気」です。特に「社内の雰囲気」は50代で転職理由として急上昇します。志望企業に尊敬できる人がいるかどうかを転職前に知るのは難易度が高いのですが、露出が多い企業の経営者、あるいは過去に付き合いのある会社が該当しそうです。

40代で弱まるキャリアアップ志向は50代で再度高まる(独立準備か)

「昇進・キャリアアップが望めない」を転職理由にする40代は少ないのですが、50代で再び高まります。これは50代になってから社内での昇進を望んでいることは想像しにくく、50-60代以降のセカンドキャリアにつながる仕事を望んでいると予想されます。

実際に、50代のSESエンジニアがその後フリーランスになったという話は比較的よく耳にします。このように独立につながる業務やポジションを狙った転職が10年後には関心事になると知ったうえで40代の転職を考えるべきでしょう。

現実的な転職先

では40代のITエンジニア・SEにとって、現状の不満を解消するための現実的な転職先はどういった企業になるのでしょうか?

転職先は大きく分けてつぎの3つあります。

40代のITエンジニア・SEの転職先
① システムインテグレータ(SIer)
② パッケージ・サービス提供事業者
③ 社内SE

① システムインテグレータ(SIer)

まっさきに考えられる転職先はシステムインテグレータ(SIer)です。

SIerはシステムの導入や保守・運用を行う事業者で、既存のパッケージやサービスを組み合わせ、足りない部分は顧客向けにマッチするシステムを開発します。

40代になると過去に少なからずリーダー経験/マネジメント経験がある人が多く、マネジメント経験が求められやすいSIerの中途採用はマッチしやすいと言えます。さらに、現職の会社規模や待遇にもよりますが、IT業界においてSIerは給与・待遇が良いことが多く、特に上場企業は平均給与も総じてIT業界の中で高めです。

② パッケージ・サービス提供事業者

つぎに、SIerが組み合わせる対象となる「既存パッケージ、既存サービス」自体を開発・提供する事業者が転職先の有力な候補となります。

アプリケーションエンジニアであれば自社パッケージ・サービス開発事業者ですし、インフラエンジニアであればクラウドサービスやネットワークインフラを提供する事業者です。

現状がSIerのエンジニアやSESエンジニアである場合、パッケージやクラウドの開発/提供事業者には信じられないほど技術的に尊敬できる人材が在籍しており、刺激を受けることが可能です。マネジメント経験を売りにするのではなく、テクニカルなスキルを売りにする選択肢です。

③ 社内SE

最後の選択肢は、特定の会社の情報システム部門の立場でシステム企画・運用を行う社内SEへの転職です。

社内SEの仕事は幅広く、さらに企業によって情報システム部門の役割は大きく異なるため、社内SEが一概にあなたのキャリアにマッチするとはかぎりません。

会社・業界によって「給与」「役割」「将来性」が異なるため、転職理由の1位にあがった「給与への不満」「業界・会社の先行きが不安」を満たす求人が必ずあるとも言えます。

転職先毎のメリット/デメリット

① システムインテグレータ(SIer)への転職のメリット・デメリット

メリットデメリット
マネジメント経験が活かせる
給与・待遇はIT業界内で高め
中規模以下は2次請けになる
客先常駐が多い
テクニカルスキルが伸びにくい
システムインテグレータ(SIer)への転職のメリット・デメリット

SIerに転職すれば、これまで積み上げたマネジメント経験を活かせます。さらに、SIerの給与や待遇はIT業界の中では総じて高めです。従来はここが最高峰だったと思いますが、現在では外資系ITコンサルファーム(アクセンチュアなど)、外資系サービス事業者(awsなど)がトップクラスでしょう。

一方、SIerの中でも中規模以下だと2次・3次請けになり、給与・待遇は期待ほど改善しにくいでしょう。さらにSIerでも客先常駐型の仕事が多くあり労働環境の改善・安定は見込めません。さらにSIerは既存パッケージやサービスの組み合わせとプロジェクトマネジメントが「売り」なので、テクニカルスキルは伸びにくい環境です。

② パッケージ・サービス提供事業者への転職のメリット・デメリット

メリットデメリット
テクニカルスキルを伸ばせる
外資系は非常に給与が高い
現状テクニカルスキルが低いと転職できない
製品・サービスが下火になると会社が傾く
50代になってもテクニカルスキルを磨き続ける必要がある
パッケージ・サービス提供事業者への転職のメリット・デメリット

パッケージやサービスの提供事業者はテクニカルスキルを売りにしているため、この面でスキルアップが期待できます。さらに、awsやMicrosoftなどの外資系ITサービス事業者の給与は国内SIerよりも高く、給与面に絞って改善したい場合は一択になります。

一方、現時点でテクニカルスキルが低いと転職はかないません。パッケージやサービスのニーズがなくなると会社自体の存続が危ぶまれます。

③ 社内SEへの転職のメリット/デメリット

メリットデメリット
マネジメント経験が活かせる
給与・待遇は業界によってはIT業界より高い
業界選びで業界の将来への不安を払拭できる
テクニカルスキルが伸びにくい
業界・会社選びを間違うとIT業界より低くなる
社内SEへの転職のメリット/デメリット

どの業界の社内SEに転職するかによりますが、業界や会社によってはIT業界よりも給与・待遇が改善されます。例えば、私の場合、SIerから社内SEへ転職し6年経過して年収は300万円アップし、夏期休暇・冬期休暇はそれぞれ約2週間ずつという環境です。

一方、テクニカルスキルは本人が維持する努力をしないと失われやすい環境です。また、業界・会社選びを間違うとIT業界よりも給与・待遇が悪化することもありえます。

転職の軸を決めて転職活動をしよう

ここまで40代の転職理由ランキングと現実的な転職先についてまとめました。

40代になると強みは人それぞれで、かつ転職で実現したいこと(=転職の軸)も異なります。実際に、わたしがお付き合いのある方の転職理由と転職先はまちまちです。

転職の例
  • 技術で食ってきたインフラエンジニア: 給与とやりがいを優先して外資系クラウド事業者へ
  • ERP導入を20年以上続けたエンジニア: 人事評価に不満でSIerのSAP導入部隊へ
  • 凄腕プロジェクトマネージャ10年以上: 転勤なしを優先して地元の大手企業の社内SEへ

あなたの転職の軸をさだめて、それに沿って志望企業を選ぶのが40代・50代で幸せに働くことにつながるのではないでしょうか?

転職の軸の定め方、志望企業の探し方については、つぎの記事を参考にしていただくと便利です。ぜひごらんください。

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