未経験の第二新卒からSIerへ転職は難しい?SE歴20年の現役採用担当が解説!

SIer 第二新卒で転職
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この記事は、IT未経験の第二新卒者がSIerへ転職する際の現実と戦略に言及しており、「未経験歓迎」の求人の実態やキャリアのリスクを分析しています。SIerは研修制度が整う一方で、ブラック環境や下流工程に偏るリスクもあるため、安易な転職は危険です。本記事では、そうした落とし穴を避け、未経験から成長できる企業選びと転職戦略を解説しており、実践的な情報を提供しています。

IT未経験ですが新卒で入った今の会社が不満です。
第二新卒でSIerに転職できますか?

結論を先にお伝えすると、IT未経験でも第二新卒でSIerに転職可能です。

実際に転職サイトをのぞいてみるとわかりますが、第二新卒を対象にしたSIerの求人が多数あります。例えば、マイナビエージェントの場合、「第二新卒歓迎」のITエンジニア職を検索すると4,413件(2025年1月時点)がヒットします。

ただ、大手SIerになるほど採用のハードルは高くなることが予想されます。なぜなら、大手であるほど新卒で十分に採用できているためです。

では、具体的にどんな人材なら採用されるのでしょうか?

この記事では「第二新卒が採用される条件」と「第二新卒からSIerに転職する際の注意点」について、SIerに10年以上勤務し、第二新卒・中途採用の選考も担当した視点で説明します。

目次

SIer(システムインテグレーター)の基礎

「SIerのことはよく知っている」という読者は、読み飛ばしてつぎの章へ進んでください

SIer(システムインテグレーター)の事業内容

SIerとはシステム開発・導入のすべての工程を請け負う受託会社です。

例えば、銀行で金融取引がリアルタイムに処理できるのも、ECサイトでほしいものが買えるのも、運送会社へスマホで到着日時を指定できるのもすべてシステムが必要です。

基本的にありとあらゆる業界のシステム開発・導入をまるごと請け負っているのがSIerというわけです。

SIerの仕事内容

SIerの仕事内容はじつに幅広く、システムを開発・導入するには、ITエンジニアがプログラムを書くだけではなく、その企画から要件の整理、システムの設計、サーバやネットワークの調達・構築、プログラミング、動作検証、システム稼働後の運用やセキュリティの確保など多岐にわたります。

SIerのタイプ分類

SIerのなかには4つの種類があります。それぞれかんたんに説明しておきます。

種類概要企業例
メーカー系SIerコンピュータハードウェアメーカー、あるいはその資本が入った子会社。

親会社が受注した案件のなかのシステム開発部分、システム保守部分を請け負う。
富士通
富士通エフサス
NEC
NECソリューションイノベータ
日立製作所
日立ソリューションズ
ユーザー系SIer事業会社のシステム子会社。

事業会社の情報システム部門が子会社化してできたもので、親会社やグループ企業のシステム導入や開発、保守を行う。

それだけでなく、親会社以外にもシステム導入や保守のサービスを販売している(”外販”と呼ぶ)ケースが多い。
NTTデータ
伊藤忠テクノソリューションズ
SCSK
三菱UFJインフォメーション・テクノロジー
ニッセイ情報テクノロジー
独立系SIerどこの資本にも強く影響されない・属さないSIer。

メーカー系でもユーザー系でもないため、当然親会社から仕事を受注することはない。一方で、「このハードで提案しないといけない」などの制約は少ない。
大塚商会
TIS
インテック
富士ソフト
コンサル系SIer総合コンサルファームやいわゆる”総合研究所”と名のつく会社のシステム部隊。

システム企画や要求分析といった上流を受注したコンサルファームが、そのまま設計や実装やテストといった下流工程も担当するケースが直近10年程度は増えている
アクセンチュア
野村総合研究所
日本総合研究所
アビームコンサルティング
SIerの種類

なお、分類の5つ目に「外資系SIer」をあげる人もいますが、ここでは割愛します。外資系に分類される企業は「資本が海外であるというだけでメーカー系やコンサル系に分類できる」ためです。

第二新卒の転職市場

新卒は10年で2倍成長、採用市場全体も増加維持

まず、ITエンジニアの採用市場全体ですが、新卒の供給では足りない状況で求人数は増加傾向を維持しています。転職希望者も増えていますが、求人倍率は12.0倍(1人に12件の求人がある状態)で、求人があふれている状況です。

引用:レバテック『IT人材の転職市場が活発化、転職希望者数は前年同月比173%で過去最高

つぎに、大枠として「若手」である新卒のITエンジニア採用市場ですが、下図のとおり2013年からの10年間で約2倍に成長(2.3万人→4.8万人)しています。背景にあるのは文系の積極採用と言われています。

引用:マイナビニュース『ITエンジニアになる新卒者が増加、文系学部出身者も62%

中途採用に占める「第二新卒歓迎」の割合は15%

では、IT企業における第二新卒の採用市場について見てみましょう。

ITエンジニアの採用市場は成長トレンドを維持しており、その中でいわゆる第二新卒は15.5%程度です。これはマイナビエージェントのITエンジニア職求人28,440件中、「第二新卒歓迎」の求人が4,413件(2025年1月時点)あることから推察しています。

一方、「職種未経験可」の求人は以下のとおり厳しい状況と言えます。(2025年1月時点)

  • リクルートエージェント 3.1%(114,844件中 3,600件)
  • doda 4.4%(49,729件中 2,227件)

つまり、第二新卒を歓迎するIT企業は一定数あるものの、職種未経験を許容するIT企業はその1/3程度になってしまうと言えます。

大手SIerは第二新卒の求人を出しているか

大手SIerでも「第二新卒歓迎」ってあるんですか?

結論は「あります」です。
実際の求人データを1,000件以上調べてみました

マイナビエージェントの公開求人を検索したところ、以下の大手SIerの「第二新卒歓迎」求人が多数ヒットしました。(2025年1月時点)

  • アクセンチュア
  • 野村総合研究所
  • 伊藤忠テクノソリューションズ
  • 日鉄ソリューションズ
  • アビームコンサルティング
  • 日立システムズ

この他、SIerではありませんが有名なIT企業だと、LINEヤフー、監査法人トーマツ、Sky、IIJなども「第二新卒歓迎」の求人を出していました。

ただし、募集要項を見ると、「半年以上の社会人経験あり」と書いているものの、5年程度の実務経験をつうじて習得するような専門性を求めるものもありました。

つまり、「第二新卒は歓迎するけど、第二新卒以外も含めて広く採用します」と解釈する方がよいでしょう。こういった案件は、おのずと倍率も採用面接の期待値も高くなることが予想できます。

第二新卒でSIerを目指すなら...

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SIerに10年以上在籍し、第二新卒や若手中途採用も担当したわたしのおすすめは『マイナビITエージェント』です。

IT業界出身のアドバイザーが多数在籍しており、クチコミでも転職がはじめての人へのサポートが手厚い点が高く評価されています。また、第二新卒に特化したサービスも提供されています。

大手SIerを目指すなら、アドバイザーから的確に指摘をもらうことで書類選考や面接を有利に進められる可能性がぐっと高まります。

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未経験からSIerに転職するメリット

IT職種経験の有無に関わらず、SIerに第二新卒で転職するメリットはたくさんありますが、大きく給与、働き方、キャリアの3点に集約できます。それぞれデータや例にもとづいて説明します。

① 給与

メリットの1つ目として、他業種からSIerに転職すると給与面が改善されることが多いでしょう。

業種毎の給与所得は国税庁の『民間給与実態統計調査結果』の「業種別及び年齢階層別の給与所得者数・給与額」を見るとわかります。

下表のとおり、SIerが属する情報通信業の25歳〜29歳の平均給与は14業種中3位です。情報通信業より上位はインフラ系(電気・ガス等)と金融系の2業種のみです。

スクロールできます
業種25歳〜29歳の平均給与
(単位:千円)
電気・ガス・熱供給・水道業4,653
金融業,保険業4,447
情報通信業4,238
建設業4,183
学術研究,専門・技術サービス業、教育,学習支援業3,897
不動産業,物品賃貸業3,861
製造業3,850
運輸業,郵便業3,740
複合サービス事業3,578
医療,福祉3,501
卸売業,小売業3,253
サービス業3,211
農林水産・鉱業2,695
宿泊業,飲食サービス業2,462

業種の括りが大きいため、例えば「製造業」のなかには情報通信業より平均給与が高い分野も当然あります。ただ、それを言い出すと、SIerは情報通信業のなかで給与が高い傾向がありますので、言い出すとキリがありません。

② リモートワークができる

国土交通省の『令和5年度 テレワーク人口実態調査』を見ると一目瞭然ですが、SIerが属する情報通信業はテレワークできる人が圧倒的に多い業種です。なお、この調査では「テレワーカー」の定義が「これまでテレワークをしたことがある人」であるため、一度でもやっていれば該当する点は注意が必要です。

なお、同調査の「企業規模別テレワーカーの割合」(P.31)では企業規模が大きくなるほど割合が高いことがわかっています。多くのSIerは従業員数が1,000名を超えるため、これも安心材料の一つと言えます。

リモートワークができると、通勤時間を自由時間に充てられ、満員電車などのストレスも解消されます。さらにフレックス制度とあわせると柔軟な働き方ができるメリットはSIerに転職するメリットと言えそうですね。

引用:国土交通省『令和5年度 テレワーク人口実態調査』(P.29)

③ 管理職になるのが早い

SIerをはじめとする情報通信業は課長のポストが多く、かつ管理職に昇格する年齢が低いというデータがあります。産業全体の課長比率7.7%を上回り、産業全体の課長平均年齢48.9歳を下回ります。

SIerに転職してもそこで定年まで働く人は多くはないでしょう。10年もすればつぎのポジションへのステップアップや個人の事情などで転職もあるでしょう。そのときに組織マネジメント経験があるとないとでは大きな差があります。

わたしは中途採用の担当をしていますが、企業は「即戦力の若手で、かつ将来は管理職もできる人材」を探します。だからこそ、30代あたりにはすでに管理職経験がある人材が高く評価されるんです。

引用『管理職比率に紐づく管理職の実態調査』セレクションアンドバリエーション

④ つぎの転職の選択肢が豊富

SIerに転職した後、つぎのキャリアの選択肢が豊富である点は、見落としがちですが第二新卒でSIerに転職する最大のメリットの1つです。

Webエンジニア

LINEヤフーやメルカリに代表されるアプリ、ECサイトの開発・運用を行うWebエンジニアに転職する人がSIerには多数います。

特にSIerのなかでも、情報学部や理系出身者を中心に「とにかくコーディングが好き」「大量アクセスをさばくaws構築がしたい」といった技術志向が強い方がWebエンジニアの道を選ぶことが多いように感じます。

ITコンサルタント

日本のSIerは総合コンサルの草刈り場と揶揄されるほど、SIerからITコンサルタントへの道を選ぶ人は多くいます。

特にPwC、デロイトトーマツ、EY、KPMG、アクセンチュア、アビームコンサルティングあたりに転職するSIerのエンジニアが多いと言えます。

情報システム部門・社内SE

事業会社の社内システム・インフラの構築やセキュリティ対策を担当する情報システム部門、あるいはデジタル推進部門の社内SEに転職する人も多数います。プロジェクト単位で顧客が変わるのではなく、同じ環境で長く働きたいという志向の人の転職先として選択される傾向があります。

情シス・社内SEには幅広いスキル・経験とベンダーマネジメントが求められるため、SIerのキャリアはぴったりと言えます。

フリーランスエンジニア

SIerからフリーランスの個人事業主となる人も多数います。個人の観測範囲になりますが、社内政治と距離をとりたい、社内報告や手続きが嫌いな人、特化したい技術領域がある人はこの道を選択されるケースがあります。

SIerに転職するデメリット

① 一定量の残業は覚悟が必要

SIerをはじめとする情報通信業の残業時間は徐々に減っていますが、まだまだ残業が多い業界と言えそうです。

少し古いデータ(2018年)になりますが、下図のとおり、月の平均残業時間が長い業界として情報通信業が挙げられています。

引用:パーソル総合研究所『業種・職種別残業実態マップ──どの業種が、どのくらい働いているのか』(2018年3月12日)

なお、直近の業種別のデータはパーソル(doda)が発表した『月の平均残業時間の実態調査(年代別・男女別・職種別)』を参考にしてください。

周囲から「SIerはやめとけ」と言われる理由もこのあたりにあります。個人的には「一概には言えない」だと思います。気になる方は以下の記事でくわしく書いているのでごらんください

② 覚えた技術・製品は陳腐化する

どの業種にも言えることですが、SIerをはじめとするIT業界は「覚えた知識が陳腐化しやすい」業界だと言えます。

根幹や本質に関わる部分は陳腐化しにくいのですが、例えば特定の製品やツールに関する知識・スキルはしばらくすると陳腐化して使いものになりません。

未経験から第二新卒でSIerに転職しやすい人の特徴

① ビジネス基礎が身についている

採用担当者が第二新卒に期待する点として、まっさきにあげるのは「ビジネス基礎」です。現職でビジネスマナーや報連相などの基本的な教育を受けていることを期待しています。

そのため、履歴書や職務経歴書の書き方、面接での受け答え、メールや電話での日程調整を含めて「ビジネスパーソンとして基本的な行動がとれるか」を見られています。

ここをクリアしてはじめてスタートラインに立てると考えましょう。

② 考えに柔軟性が感じられる

第二新卒への期待は「基礎はあるが、まだ染まっていない」と表現することができます。転職によって大きく環境が変わることを受け入れられるかを評価されます。

  • 現職のこだわりを曲げられない
  • 素直さが感じられない
  • 考え方に偏りがある

こういった点が面接で感じられると、残念ながら採用を見送られる可能性が高くなります。

③ ポテンシャルが高い

企業側は第二新卒に高い専門性を期待していません。むしろ、人物本位のポテンシャルを評価しています。

第二新卒の段階でポテンシャルを感じる実績として「仕事であげた業績」を説明できるに越したことはありません。ただし、「話を盛っている」「上司や周囲のサポートが見えていない」と見られないよう配慮が必要です。

④ 論理的思考にもとづく問題解決力がある

現職がIT業界であるかに関わらず、SIerで働くうえで論理的思考力は欠かすことのできないスキルの1つです。

現職での業務内容やこれまでの取り組みについて面接した際、結論先出しで、背景と問題点を整理してロジカルに話せる人物はITスキルが現時点で低くても採用したいと考えます。

⑤ キャッチアップの再現性がある

第二新卒はポテンシャル採用、その逆を返すと「現時点で専門性は低い」と判断されています。つまり、必要となるスキル/知識を入社後に身につけてくれることが前提の採用と言えます。

「入社後にしっかりとキャッチアップできますよ」ということを証明する必要があります。

そのためには、あなたが就職後に従事した業務に関する専門性を高めるための努力や業務に関連する資格を前向きに取得したことがアピールになります。

プログラミングスクールは必要か?

大卒文系、非IT職です。SIerへの第二新卒を狙うなら、プログラミングスクールに入ったほうがいいですか?

SIerと求人の募集要項によりますが、プログラミングスキルは必ずしも必要ではありません

実際の求人を転職サイトで見ていると、なかには必須と思われるものがあるのも事実ですが、SIerの新卒の約30〜40%は文系、第二新卒でも文系は少なくありません。

業務においてもコーディングができるに越したことはありませんが、入社段階で必ずしも必要とならないSIerも多数あります。

転職先選びの注意点

第二新卒でSIerを探すとき、どんなことに注意したらいいですか?

① 教育制度が充実しているか

まず、もっとも注意したいのは教育制度です。

新卒の場合、3ヶ月前後の一斉研修があり、その後も配属先で専門性の高い研修を用意する会社が多くあります。

一方、第二新卒の場合、一斉研修ではなく、オンラインコンテンツでの研修のみ提供する会社、外部へ研修を委託する会社などまちまちです。入社前にどのような研修制度、キャリア制度があるのか確認しておきましょう。

募集要項の待遇や制度欄に書かれている、あるいは面接の逆質問で確認するのがよいでしょう。

② 20代が成長できる環境か

現場に配属されると、最終的には上司と先輩社員の運ゲーになってしまう点は否めません。

ただ、統計的に20代で成長できる環境かどうかは確認しておきましょう。具体的にはOpenWorkの「20代成長環境」です。

過去の記事で20代成長環境をランキング形式で紹介した記事がありますのでぜひ参考にしてください。いわゆるコンサル系SIerが多くランクインしている点が特徴と言えます。

③ 待遇は業界標準と比較してよいか

第二新卒で入社して2〜3年で辞めるつもりなら構いませんが、5〜10年はその会社にいるつもりなら、転職前に給与面を他のSIerと比較しておきましょう。

過去の記事で過去10年での年収アップ率、新卒の給与(第二新卒はこれプラスアルファに近い)をランキング形式で紹介していますので、気になる方はごらんください。

ちなみに、SIerのタイプで分類すると、コンサル系SIerがもっとも給与が高い結果となっています。

SIerタイプ別の平均年収
SIerタイプ別の平均年収

第二新卒からSIerに転職するステップ

STEP
転職の軸を整理する

第二新卒の場合、キャリア棚卸しはさほど時間をかける必要はありません。

むしろ、なぜSIerに転職したいのか(=転職で実現したいこと)をしっかりと整理しておきましょう。

IT職種が未経験の方であれば、情報処理推進機構(IPA)の認定資格である「ITパスポート」と「情報セキュリティマネジメント」を取得しておけるとよいでしょう。

SIerに入ってからITパスポートが役立つ場面は正直訪れません。目的は志望企業側に「本気で転職をしたいんだな」と感じさせることです。他の方法でも構いません。

STEP
転職エージェントに登録する

IT未経験なら転職エージェントの利用は必須です。

「まだ実力がなくて門前払いされないだろうか……」と思うかもしれませんが、心配無用です。

むしろ、よくわからない業界に単身で臨んで、入社後に後悔するリスクを考えると、自分の「転職の軸」を伝えて、相談できるアドバイザーを見つける方がメリットが大きいでしょう。

おすすめはキャリア採用でも人気が高い『マイナビITエージェント』です。
IT業界出身のアドバイザーが多数在籍しており、はじめての転職もしっかりサポートしてくれるため、安心して利用できます。

STEP
アドバイザーとの面談

転職エージェントのアドバイザーと日程調整をして面談を行います。

対面・オンラインを選択できるケースがほとんどです。

アドバイザーには遠慮せず自分が転職で実現したいことを伝えましょう。

一方、アドバイザーからのアドバイスやコメントはなるべく前向きにとらえて転職活動に活かせる部分がないか探しましょう。

アドバイザーの言うことを一切聞かずに進めるくらいなら、自分ひとりで転職サイトで求人を探しながら進める方がマシだからです。

STEP
書類選考

履歴書・職務経歴書は相手の関心事(=募集要項に記載された求めるスキルや人材像)に沿って、あなたがアピールできる点に絞りましょう。

第二新卒に対して「すぐに辞めるんじゃないか?」という目を向ける採用担当者は少なくありません。当然といえば当然です。これに対して「辞めませんよ」をなるべく客観的に証明することが求められます。

そのためにも、以下の質問に答えるイメージで履歴書・職務経歴書を作成しましょう
・なぜ、今の会社を辞めたいのか?
・SIerに転職したい理由は?
・なぜ、つぎはすぐに辞めないと言えるのか?

STEP
面接

面接はしっかりと準備をしてから臨みましょう。就活中は毎日のように面接があって慣れていても、ひさしぶりの面接となると言葉が出てこないものです。

面接は相手と戦う場ではありません。仮に専門性を問われたら自分が知っていることを伝えつつ、今後しっかりとキャッチアップし、柔軟に対応できる点をアピールしましょう。

STEP
待遇面談

無事に内定が出たら、最後は待遇に関する面談です。転職エージェントが交渉してくれる場合があります。

第二新卒の場合、年収について交渉の幅はあまり大きくありません。会社側も交渉のカード(=会社からの許可)を持っていないので、強気な交渉は採用見送りにつながりやすいと考えておく方がよいでしょう。

第二新卒でSIerを目指すなら...

第二新卒でSIerへの転職を目指すなら、多くの求人を取り扱っていて、サポートが手厚い転職エージェントを選びましょう

SIerに10年以上在籍し、第二新卒や若手中途採用も担当したわたしのおすすめは『マイナビITエージェント』です。

IT業界出身のアドバイザーが多数在籍しており、クチコミでも転職がはじめての人へのサポートが手厚い点が高く評価されています。また、第二新卒に特化したサービスも提供されています。

大手SIerを目指すなら、アドバイザーから的確に指摘をもらうことで書類選考や面接を有利に進められる可能性がぐっと高まります。

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