情シスのプロジェクトマネージャ職とは?仕事内容・メリット・年収・おすすめ資格を解説!

プロジェクトマネージャ

求人の平均年収
809 万円

情報システム部門のプロジェクトマネージャは、システム導入の計画や予算管理、進捗、品質に対して責任を負います。

社内向けのシステムに限らず、事業会社の最終顧客が利用するシステムを担当する場合もあります。

求人情報を見てみると、社内SE関連求人のなかで最も年収が高く、求人数も豊富にあります。

プロジェクトマネジメントができる人材はどこの事業会社も採用したいと考えており、今後のキャリアパスも非常に明るいと言えます。

ここでは、情報システム部門におけるプロジェクトマネージャ職の仕事内容ややりがい、メリット、向いている人の特徴やおすすめ資格についてご紹介します。

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この記事でわかること
  • 情報シスのプロジェクトマネージャの仕事内容や具体的な求人例
  • 情報シスのプロジェクトマネージャのやりがい・メリット
  • 情報シスのプロジェクトマネージャに向いている人の特徴
  • 情報シスのプロジェクトマネージャにおすすめ資格・キャリアパス
R35運営者の転職プロフィール
  • 情報システム部門のマネージャ職
  • 社内SE採用担当歴6年(書類選考、面接)
  • 大手SIer 10年以上の勤務経験
  • 35歳をすぎて倍率200倍の社内SEへ
  • 転職相談はX(Twitter)のDMでお気軽に!
目次

プロジェクトマネージャの仕事内容

SIerのプロマネならわかるけど、社内SEのプロマネってどんな仕事をしてるの?

SIerのプロジェクトマネージャと似ていますが、システム導入効果の評価や社内調整、経営陣への報告などSIerにはない仕事も含まれます。

① システム導入計画の策定

社内システムや顧客向けシステムの導入が企画されたら、システム構築のための計画を策定します。計画策定には予算確保のための見積もりやスケジューリング、契約も含まれます。

② プロジェクトの推進・管理

プロジェクト計画が承認を得たら、プロジェクトの推進・管理を行います。具体的にはQCD(品質・コスト・納期)を軸としながら、課題やリスクの状況を監視し必要に応じて是正します。

また、管理の範囲は自社だけではなく、ベンダーを含めてプロジェクト全体に及びます。

③ 社内調整・経営陣への報告

社内SEのプロジェクトマネージャの仕事のうちで、ストレスがかかると言われるのが「社内調整」です。

例えば、確保したシステム化予算の範囲で社内のニーズに優先順位をつけながら現場と経営陣の合意を得る仕事や、パッケージ導入に伴い割を食う部門との調整などもプロジェクトマネージャの仕事の一部です。

④ システム導入効果の測定

システム導入はSIerにとって「売上」ですが、事業会社にとって「投資」です。

プロジェクトマネージャはシステム導入が期待どおりの効果を発揮しているか、測定し経営陣に報告する必要があります。期待どおりでなければ(あるいはさらなる効果が見込めるなら)追加開発が発生する場合があります。

プロジェクトマネージャの具体的な求人例

情報システム部門におけるプロジェクトマネージャ職の求人情報を見てみましょう。求人情報をそのまま掲載することはできないため、主旨が変わらない範囲で書き換えています。

求人例①「経理システムの計画・推進」
年収600 万円 〜 700 万円
業種食品メーカー
仕事内容経理を中心とする会計システム開発の計画・推進
求める経験プロジェクトマネジメント経験
求人例②「グローバルSCMの戦略・企画・実行」
年収950 万円 〜
業種電機(大手)
仕事内容・製造〜販売領域のグローバルIT戦略の企画・実行
・標準業務プロセス構築
求める経験・海外IT戦略の企画・立案・構築業務経験
・10名以上のプロジェクトマネジメント経験
・語学力(英語の業務会話レベル)
求人例③「財務/管理会計周辺のシステム開発・保守運用」
年収1,200 万円
業種証券(大手)
仕事内容・財務/管理会計、固定資産、経費管理システムの開発、保守
・業務要件の取りまとめ、設計・開発業務のベンダー管理
・運用管理
求める経験・金融機関における当該システム領域の企画・開発・管理経験
・当該システム領域の業務知識/システム要件定義経験
・プロジェクトマネジメント経験

プロジェクトマネージャのやりがい・メリット

プロジェクトマネージャのやりがい・メリット
① 大きな仕事ができる
② 自分で仕事の計画ができる
③ 社内での昇格につながりやすい

プロジェクトマネージャは任される単位が大きく、会社や顧客の満足度に貢献できたことを実感しやすい点がやりがいの1つです。

任されたプロジェクトは経営陣や業務部門とすり合わせながら自分で計画するため、他人にやらされる仕事ではなく自分の仕事と感じやすいのも特徴と言えます。

また、プロジェクトを成功させることで社内で人事評価が上がりやすいのみプロジェクトマネージャです(本来は、プロジェクトメンバーも評価されるべきですが、必ずしもそうならない会社もあります)。そのため、将来情報システム部長に昇格しやすいポジションとも言えます。

プロジェクトマネージャに向いている人

情シスのプロジェクトマネージャに向いている人の特徴やキャリアは以下のとおりです。

プロジェクトマネージャに向いている人の特徴
① SIerでプロジェクトマネージャを経験した人
② バランス感覚や社内での説明が得意な人
③ アプリ・インフラなど浅く広い知識/スキルがある人

キャリアパスとしてSIerでプロジェクトマネージャやITサービスマネージャを務めていた人が転職してくるケースが非常に多いと言えます。

プロジェクトマネージャはバランス感覚と説明が得意でなければ務まりません。プロジェクトの状況報告や課題対応、説得・交渉などプロジェクト内外で立ち回るポジションです。

また、アプリケーションやインフラ、業務知識や社内の文脈を幅広く知っている人に向いているポジションと言えます。

プロジェクトマネージャのおすすめ資格

プロジェクトマネージャにおすすめの資格
① プロジェクトマネージャ試験
② PMP(Project Management Professional)

① プロジェクトマネージャ試験

プロジェクトマネージャに必要な知識体系はPMBOK(Project Management Body of Knowledge)にまとめられており、それに沿って出題されるのが情報処理推進機構(IPA)の「プロジェクトマネージャ試験」です。

同様にPMP(後述)という資格もありますが、受験費用が約500米ドルと高額で、合格後は資格の維持費用もかかります。プロジェクトマネージャ試験は受験料が7,500円と安価で維持費用が不要な点がメリットです。

② PMP(Project Management Professional)

PMPはプロジェクトマネジメントの国際資格でもっとも知名度が高い資格です。

外資系事業会社のプロジェクトマネージャに転職したい場合はプロジェクトマネージャ試験よりPMPの方が高く評価されることが予想されます。

プロジェクトマネージャの今後のキャリアパス

「社内SEはキャリアの墓場」なんて言う人もいますが、社内SEのプロジェクトマネージャは引く手あまたです。

実際にわたしはSIerでアプリケーションエンジニアからプロジェクトマネージャになり、社内SEに転職しましたが、転職活動をするとそれなりに評価してもらえます。

また、転職にかぎらず事業会社の社内で昇格にもっとも近いのもこのポジションです。

一方、プロジェクトマネージャは設計や実装の実務から離れることになるため、SIerやSESへ戻るより総合コンサルや他社の社内SEに転職することが多いと言えます。

プロジェクトマネージャを目指す人におすすめの転職エージェント

情報システム部門のプロジェクトマネージャ職は社内SEのなかでもっとも年収が高い職種です。

求人数も多いため、すでにプロジェクトマネジメント経験やPMPなどの資格を持っている方は転職エージェントに相談すると自分の市場価値を把握できます。

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