社内SEが楽すぎと言われる4つの理由!楽な求人を見分けるポイントを解説!

「社内SE」って検索すると「社内SE 楽すぎ」って検索候補が出てくるけど、これってホント?

Web上の記事をまとめると、4つの理由で「楽すぎ」と言っていますが、これを鵜呑みにするのは危険です。

なぜなら、それらはかなり限定的な条件で「楽すぎ」と言っているからです。例えば、保守・運用フェーズだけを担当している社内SEがこれにあたります。逆にそれ以外は「新規システム導入がメイン」「1人情シスでなんでもやるから暇なんてない」という社内SEです。

この記事では、社内SEが「楽すぎ」と言われる理由を現役の社内SEが解説します。そのうえで「楽」を求める方向けに求人の見分け方についてお話しします。

この記事でわかること
  • 「社内SE 楽すぎ」と発信するWebメディアの「4つの論拠」
  • 「楽すぎ」な社内SEがどこにいるのか
  • 「楽」を求めて転職したい方向けの求人の見分け方
  • 「楽」は将来も続くのか

「大学職員 楽すぎ」に関心がある方は後半の『現役社内SEの実態(私立大学職員の場合)』へ飛んでもらっても大丈夫です!

R35 管理者の転職プロフィール
  • ITエンジニア職の中途採用を担当(書類選考、面接)
  • 文系大卒業後、国内大手SIerに就職
  • MBAでマネジメントやHR領域を学ぶ
  • 35歳をすぎて倍率200倍の私立大学職員へ転職成功
  • 情報システム部門で管理職&プロジェクトマネージャ
目次

「社内SE 楽すぎ」記事のまとめ

まずは「社内SE 楽すぎ」で検索すると出てくる記事を見てみましょう。ちなみに、すべてのブログが「楽すぎ」と主張しているわけではありません。

「社内SE 楽すぎ」の検索結果

「社内SE 楽すぎ」の4つの理由

Webの情報をまとめると、共通してつぎの4つの理由で社内SEは楽だと言及しています。

社内SEが「楽すぎ」と言われる4つの理由
1. 保守・運用フェーズを担当しているから
2. 精神的プレッシャーが小さいから
3. 残業が少ないから
4. 給与/待遇がそれなりに良いから

理由① 保守・運用フェーズだから

「楽すぎ」と説明している記事の多くは、保守・運用フェーズを担当している社内SEによって書かれています。あるいはそういった社内SEを想定して執筆されていると言えます。

保守・運用フェーズとは、例えば、PCやネットワークのヘルプデスク、サーバやネットワークの管理・機器入れ替えなどです。このフェーズは大規模な障害が起きた場合を除き、計画的に仕事を進めやすいため「楽すぎ」と言えるんです。

実際には保守・運用以外にも情報システム部門の仕事は多岐にわたります。それらの中には決して「楽すぎ」と言えないものもあります。

  1. システム戦略策定
  2. システム企画
  3. システム導入(システム開発含む)
  4. システム保守/運用
  5. PC等のIT資産管理
  6. ネットワークインフラ管理
  7. システム導入効果の評価
  8. 情報セキュリティ関連
  9. システムやPC、ネットワークのヘルプデスク
  10. デジタルトランスフォーメーション推進
  11. システム監査対応

理由② 精神的プレッシャーが小さいから

2つ目の「楽すぎ」の理由は、精神的なプレッシャーやストレスが低いことです。

社内調整がストレスって声も聞くけど…

それはイライラであって、ヒリヒリするような会社間のトラブルや謝罪、利益を確保するための交渉といった場面は少ないんです

他にも、SIerやSESが客先に常駐するのに対して、社内SEは自社内で勤務できるので労働環境が安定しており、アウェイ感はありません。周囲には長年人間関係を構築した仲間がいます。

さらに、SIerの納期は契約で合意しているとそう簡単に変更できるものではありませんが、社内SEは期日変更のイニシアティブを持っており、納期調整しやすい点もプレッシャーを和らげる要因と言えます。

理由③ 残業が少ないから

3つ目の理由は、残業が少ないことです。

doda社の調査『残業の少ない仕事・多い仕事は?90職種別の残業時間ランキング∼コロナ禍で残業時間はどう変わった?∼』によると、社内SEの平均残業時間は17.0時間であり、全90職種中23位の残業の少なさです。

さらに、「IT/通信系エンジニア」職種の中では残業の少なさは1位です。つまり、IT業界の職種の中でもっとも残業が少ない職種であり、SIerや情報通信業のITエンジニアから見ると、残業が少なく「楽すぎ」というわけです。

理由④ 給与/待遇がそれなりに良いから

4つ目の理由は、給与や待遇がそれなりに良いことで、給与/待遇のコスパがいいという点です。

IT業界よりも金融・保険業、電気・ガス業、大手製造業は給与水準が高いと言われています。社内SEは中途採用組が多いため、SIerやSESから高待遇な業界へ転職した人が「待遇よくて楽すぎ」と言っていることが予想されます。

他にも理由があります。人材派遣に近いSES事業を行っているIT企業よりも、製造業や金融業、インフラ業、大手企業は福利厚生が充実しているのが一般的です。この点においても比較して「楽すぎ」と言えるわけです。

「楽すぎ」の主張のまとめ

Web情報を総合すると「楽すぎ」と主張する理由は以下の4点で、限定的な条件のそろった人が言っている可能性があります。つまり、「高待遇な業界の大手企業の情シスに所属し、保守担当でルーチンワークやヘルプデスクをやっているからプレッシャーも残業も少ない人」というイメージです。

社内SEが「楽すぎ」と言われる4つの理由
1. 保守・運用フェーズを担当しているから
2. 精神的プレッシャーが小さいから
3. 残業が少ないから
4. 給与/待遇がそれなりに良いから

現役社内SEの実態(私立大学職員の場合)

では、実際にSIerから社内SEに転職したわたしが「楽すぎ」なのかご説明します。

先に結論を申し上げると、「楽すぎ」ではありません。「SIerの頃より楽になったが、適度に忙しく、適度に待遇は良い」というかんじです。

4つの理由を観点でSIerと社内SEを比較すると以下のような状況です。

SIer(東証一部上場)社内SE(私立総合大学)
担当システム導入プロジェクトマネージャ
組織管理職
システム企画
システム導入プロジェクトマネージャ
システム保守・運用
組織管理職
(保守・運用フェーズは全体の20%程度)
精神的プレッシャー高い高くはない(低くもない)
残業月平均60時間(多い月は80時間)月平均20時間(多い月は40時間)
給与/待遇満足度60点満足度80点
著者の体験をSIerと社内SEで比べると、たしかに社内SEは4つの観点で「楽」とは言える

実は私立大学職員は人気が高い職種で、わたしも転職時の倍率は200倍でした。「楽すぎ」ではありませんが、比較的「楽」で高待遇な業界と言えます。35歳以上でも中途採用していますので、興味のある方は大学職員(ITエンジニア職)の転職に関する記事をご覧ください。

「楽すぎ」ではありませんが、年収は大手SIerの頃と比較して300万円アップしました。その方法が気になる方は『【実体験】社内SE転職で年収300万円アップした3ステップを解説!』をご覧ください。

「楽すぎ」な求人の見分け方

冒頭でお伝えしたとおり、「楽すぎる社内SE」は限定的な条件が合致した場合のみです。それを求人情報からある程度見分けることができるんです。

働いてみないとわからないんじゃ?

完璧ではありませんが、求人の段階で見分けられます

さっそく、かんたんにポイントをご紹介します。100%ではなく、確率を上げるための見極めポイントと考えてください。

「楽すぎ」な求人を見分けるポイント
1. 保守・運用、ルーチンワークが業務の中心か
2. 「企画から導入、保守まですべてお任せします」はNGフラグ
3. 上場企業か
4. 高待遇な業界か

まず、仕事内容は保守・運用フェーズやルーチンワーク型の求人を探しましょう。これらは担当業務が安定していて、突発的な残業はあっても、慢性的ということはないでしょう。

2点目に、求人情報に「すべてお任せします!」と書かれている場合、1人情シスであることが多く避けるほうが無難です。1人情シスとは社内にITエンジニアがあなた1人で、ITに関することはネットワーク、サーバ、PC調達、システム導入、保守・運用、障害対応、セキュリティすべてを担当することを指します。特に従業員数100名未満の会社は1人情シスが40%程度のため、注意が必要です。

3点目に、上場企業を狙うべきでしょう。なぜなら、会社四季報などで残業時間を公表しているからです。逆に、非上場企業は公開していないケースも多く、入社前に勤務時間の実態把握のハードルが上がります。

最後に、給与や待遇が良い業界から選ぶべきです。例えば、金融・保険業や電気・ガス業です。詳細が気になる方は『35歳以上が社内SEへの転職で年収アップする方法!決め手は●●選び!』をご参照ください。

楽すぎても薄給ブラックはイヤなんですけど……

ホワイト/ブラックは求人情報以外にも、会社情報、外部メディア、選考段階で見分けることができます。くわしくは以下の記事で解説しています

面接対策なら転職エージェント活用も有効

社内SEの転職事情に詳しい転職エージェントに「楽」以外の条件も伝えて、アドバイスをもらうのも求人を見分ける良い方法の1つです。

転職エージェントができるアドバイス
1. 志望企業の情報システム部門の実態
2. 「楽すぎ」以外の社内SEの魅力
3. あなたのキャリアにマッチする案件の紹介

スクロールできます
サービス名おすすめ度社内SE
求人件数
総合/専門エリア特徴
社内SE転職ナビ
★★★★★ 5.06,500件以上専門
(社内SE)
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首都圏・関西圏
社内SEに特化した専門転職エージェント
社内SEの転職事情に詳しいアドバイザー
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*求人件数 社内SE以外の求人を含む (2022年9月時点)

「楽すぎ」な社内SEは注意が必要!

もしも「楽すぎな社内SE」に転職できたとしても、つぎの点には注意が必要です。

「楽すぎな社内SE」の注意点
1. SaaSが増えて、社内SEは不要になるかも
2. かんたんなヘルプデスクはチャットボットへ
3. かんたんな業務はアウトソースされるかも

まず、ここ2010年代後半から安価なSaaS型の業務システムの導入事例が増えてきて、これらは社内SEがいなくても導入できてしまうくらいシンプルなものです。そうすると、保守・運用フェーズやルーチンワークばかりやってきた社内SEの仕事がなくなってくる可能性があります。

他にもヘルプデスク業務の一部はチャットボットで自動応答するのが一般的になってきました。価値提供するサービスデスクであれば話は別ですが、単純なヘルプデスク業務だと今後さらに自動化される可能性が高まっています。

そして、システム運用やシステム監視、障害対応、PC管理などの業務はアウトソーシングされる割合が高いため、転職後に仕事を奪われてしまう、あるいは情シス子会社へ出向させられるといった憂き目に遭うかもしれません。

まとめ

この記事では、「社内SE 楽すぎ」と言われる理由について、Webの情報をまとめて4つの共通する理由をご紹介しました。結論として、「楽すぎ」と言えるのは限定的な条件に当てはまるケースであると言えます。具体的には、「高待遇な業界の大手企業の情シスに所属し、保守担当でルーチンワークやヘルプデスクをやっているからプレッシャーも残業も少ない人」です。

社内SEが「楽すぎ」と言われる4つの理由
1. 保守・運用フェーズを担当しているから
2. 精神的プレッシャーが小さいから
3. 残業が少ないから
4. 給与/待遇がそれなりに良いから

「楽すぎる社内SE」の求人を探す方向けに見分けるポイントについて、つぎの4点をご紹介しました。

「楽すぎ」な求人を見分けるポイント
1. 保守・運用、ルーチンワークが業務の中心か
2. 「企画から導入、保守まですべてお任せします」はNGフラグ
3. 上場企業か
4. 高待遇な業界か

「楽すぎる」は魅力的ですが、将来にわたって継続されるかわかりません。そのため、35歳以上の方は「楽」だけを転職の目的にせず、慎重に転職の動機と向き合われることをおすすめします。

面接対策なら転職エージェント活用も有効

社内SEの転職事情に詳しい転職エージェントに「楽」以外の条件も伝えて、アドバイスをもらうのも求人を見分ける良い方法の1つです。

転職エージェントができるアドバイス
1. 志望企業の情報システム部門の実態
2. 「楽すぎ」以外の社内SEの魅力
3. あなたのキャリアにマッチする案件の紹介

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