SIerはやめとけ?やばい・腐ってると言われる10の理由【業界20年の視点】

SIerはやめとけ、やばいと聞いたことがあるんですが、本当ですか?

結論:一概に”SIerはやめとけ”とは言えない!

「システムインテグレーター(以下、SIer)はやめとけ」という人がいます。実際に2ちゃんねる創設者のひろゆきさんも「今すぐ逃げたほうがいい」と言っています。

でもあなたの置かれた状況やキャリアプランによっては、必ずしも「やめとけ」とは言えません。本記事で後述しますが、大手SIerの給与水準は低く有りませんし、昇格もしやすい環境です。また、文系だったわたしがイチからアプリケーションエンジニアやプロジェクトマネージャとしてのスキルを身につけられたのはSIerに入社したおかげです。さらに、管理職になる年齢が低い業界のため転職市場においても管理職経験が高く評価されるキャリアです。

ただ、SIerへの入社を避けるべき人がいるのも事実です。また、SIerのなかには避けるべき会社があるのも事実です。この記事ではSIerが”やめとけ”と言われる理由、SIerで働くメリット、SIerの将来性について、実際に10年以上SIerに勤務した視点で解説します。

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目次

SIer(システムインテグレーター)とは?

「やめとけ」「やばい」「腐ってる」と言われる理由を正確に伝えるためには、SIerの仕事内容やビジネス構造の問題点について解説する必要があります。

「SIerのことはよく知っている」という読者はつぎの章へ進んでください

SIerの仕事内容

SIerの仕事内容はじつに幅広く、要求分析からシステムや機能の設計、プログラミングからテスト、保守、運用まで担当する。また、ソフトウェアだけでなく、ハードウエアもみます。ネットワークもセキュリティも担当します。

まさに”インテグレーション”、つまりシステムに関わるすべてを”統合”することがSIerの役割です。

SIerの4分類

SIerのなかには4つの種類があります。それぞれかんたんに説明しておきます。

種類概要企業例
メーカー系SIerコンピュータハードウェアメーカー、あるいはその資本が入った子会社。

親会社が受注した案件のなかのシステム開発部分、システム保守部分を請け負う。
富士通
富士通エフサス
NEC
NECソリューションイノベータ
日立製作所
日立ソリューションズ
ユーザー系SIer事業会社のシステム子会社。

事業会社の情報システム部門が子会社化してできたもので、親会社やグループ企業のシステム導入や開発、保守を行う。

それだけでなく、親会社以外にもシステム導入や保守のサービスを販売している(”外販”と呼ぶ)ケースが多い。
NTTデータ
伊藤忠テクノソリューションズ
SCSK
三菱UFJインフォメーション・テクノロジー
ニッセイ情報テクノロジー
独立系SIerどこの資本にも強く影響されない・属さないSIer。

メーカー系でもユーザー系でもないため、当然親会社から仕事を受注することはない。一方で、「このハードで提案しないといけない」などの制約は少ない。
大塚商会
TIS
ネットワンシステムズ
富士ソフト
コンサル系SIer総合コンサルファームやいわゆる”総合研究所”と名のつく会社のシステム部隊。

システム企画や要求分析といった上流を受注したコンサルファームが、そのまま設計や実装やテストといった下流工程も担当するケースが直近10年程度は増えている
アクセンチュア
野村総合研究所
日本総合研究所
アビームコンサルティング
SIerの種類

なお、分類の5つ目に「外資系SIer」と言う人もいますが、ここでは割愛します。そこに分類される企業はどこも「自社サービスを持っていてSIer事業が主体ではない」あるいは「資本が海外であるというだけでメーカー系やコンサル系に分類できる」ためです。

ビジネス構造の問題① 自社製品がない

独自の強みがなければ、最後は「安さ」の勝負になってしまいます

SIerのビジネスは「顧客に納品するためのシステムを作ったり組み合わせたりする」ことです。自社独自の製品・サービスはありません。

自社独自の製品・サービスがあれば、リソースを投下して製品の機能や魅力をアップさせることが可能です。それがヒットすれば黙っていてもキャッシュを生み出す「金のなる木」になります。

しかし、SIerは自社独自の製品・サービスを作っているわけではないので、競合に勝ち続ける必要があります。競合他社に負けない「高品質」「短納期」で戦うのですが、よく似たレベルになると「低コスト」で勝負になります。もちろん製品・サービスを持っているSIerもありますが、収益の中心がそこではありません。

ビジネス構造の問題② 多重請負

当然ですが、3次請け、4次請けになると利益(給与)も低くなります

SIerやSES企業は下図のように多重請負の構造です。例えば、クライアントが1次請けへ100万円で発注した仕事は利益等を差し引いて80万円で1次請けから2次請けへ再委託され、1次請けは「管理」のみします。

仕事を細分化しながらこれが何層にも繰り返されます。実際には1次請けの利ざやは30%程度になりますが、下へ行くほど利益率が低くなる、あるいは給与が低くなります。

ビジネス構造の問題③ 人月商売

準委任契約はいわゆる”日給”なので、効率よく仕事することが”悪”の場合もあります…

SIerが顧客と契約する形態には大きく分けて2つあります。SIerのビジネス構造として問題になるのは”準委任契約”です。

契約概要
請負契約事前に仕様を固めたうえで、SIerが見積もった金額で契約する。
完成責任を伴うため、効率よく完成すれば儲けは大きいが、効率が悪いと赤字になることもある。
準委任契約事前に仕様を固められない場合、SIerは見積もれないため1人月150万円のように日給を取り決めて契約する。完成責任はない。
そのため、効率よく完成させたらむしろ売上高は減る。原則、毎月儲けが出て、採算が悪化することはない。
請負契約と準委任契約の違い

完成責任がなく、毎月の採算が立つなら悪いことなの?

これに慣れてしまうと、ITエンジニアとして”工夫”する理由がなくなってしまいます

準委任契約にも善管注意義務があり、通常期待されるレベルのことができないと支払いに応じてもらえませんが、期待されるレベルのアウトプットが出せたら工夫してもしなくても採算は変わりません

SIerがやめとけと言われる理由

待遇面の”やめとけ”

大手SIer以外は年収が高くない

ビジネス構造②で解説したとおり、SIerは”多重請負”の構造のため、大手SIerを除く中堅〜小規模の会社は利益が出にくい

会社の利益が小さければ、そこで働くITエンジニアの給与も当然低くなります。大手SIerの給与は全業種のなかでも悪くない(むしろ高い会社も多い)が、大手SIer以外は年収が高いとは言いにくい会社が多くあります。

親会社からの天下りポストがある

親会社からの天下りが悪いとは言いませんが、成果をあげられない天下り社員は見ていておもしろいものではないでしょう。特に執行役員や取締役のポストが天下りで埋まっていると自分のキャリアの天井が見えてしまい、働くモチベーションにも関わります。

実際に、メーカー系SIerのなかには取締役14名中13名が親会社の出身者(転籍または出向)という会社まであります。

メーカー系SIerがやめとけと言われる理由

コンピュータハードウェアメーカーを親会社に持つメーカー系SIerが”やめとけ”と言われる理由として、以下の理由があげられます。

  • 上流工程ばかりで下流工程を外部委託しており技術力が身につかない
  • 提案できる製品やサービスが限定的で、グループ企業のものに限られてしまう
  • 文化が古く、いくら成果をあげても若い間は昇格できない

スキルアップ面の”やめとけ”

プログラミングスキルは向上しにくい

SIerは大手であるほど全体のプロジェクト管理や外部委託先管理がメイン業務になってしまう。そのため、「プログラミングスキルを身につけたい!」という思いで入社すると、そのギャップに苦しむことになります。

1次請け(プライムベンダーと呼ばれる)のITエンジニアは単価が高いため、プログラミングでは採算が合いません。2次・3次請けのプロジェクトメンバーを多く動員したプロジェクトの管理で大きな利ざやを抜くことが期待されてしまいます。

レガシーなスキルで市場価値が低い

一方で、メンバーの流動性が低いプロジェクトや既存顧客の保守案件にアサインされてしまうと、市場価値が低くなります。これは市場では新規に使われないレガシーなプログラミング言語や開発環境だったりするためです。

また、3次請け以降のSIerだと10年目になってもずっとプログラマーで、次の工程のスキルを身につける機会に恵まれないというケースもあります。

案件ガチャで仕事が選べない

待遇が良い大手SIerの場合、新卒採用が多いためどの部署・どの案件に配属されるかは完全にガチャであると言えます。新卒は配属先を決めた上での採用はほぼないと言って良いでしょう。

また、市場価値を高めるために「この業務領域、この技術の仕事がしたい!」と主張しても、それが実現するかどうかは上司次第です。

資格取得でプライベート時間がなくなる

SIerでは資格取得を求められる企業が多く、わたしが所属していたSIerでは昇格条件にIPAの資格の応用情報技術者試験(AP)やプロジェクトマネージャ(PM)の取得が求められました。

これらの資格は、業務知識があっても100時間程度の勉強時間が必要です。わたし自身は資格取得が転職活動にも有効であると考えていたので苦ではありませんでしたが、プライベートの時間を大切にしたい人にとってはつらいでしょう。

ユーザー系SIer(金融系)がやめとけと言われる理由

ユーザー系SIerのなかでも、金融業界やインフラ業界の子会社SIerが”やめとけ”と言われる理由として、以下の理由があげられる。

  • 小さなミスが社会に大きく影響するため、プレッシャーやストレスが高い
  • 夜間・休日のシステム切替や障害対応があたりまえ
  • ホストコンピュータやレガシーな開発言語・開発環境が多く残っている

働き方の”やめとけ”

客先常駐の仕事が多い

客先常駐といえばSESだけかと思いますが、大手SIerでも客先常駐するケースが多くあります。わたし自身もSIerに勤務していた期間のうち、約半分は客先に常駐してお客様のプロジェクトに参画していました。

客先常駐はお客様に囲まれて仕事をするプレッシャーがあり、自分がプロジェクトのマネージャだと「どんな状況にも対応できなければいけない」という不安を感じることもあります。

納期が厳しい

システム導入の仕事は納期が厳しいことが多く、顧客側のシステム企画や要求分析のスケジュールが遅延してもシステムの稼働タイミングだけは変わらず予定どおり納入を求められるケースが実に多くあります。

それだけではありません。スケジュールどおりプロジェクト後半に突入できたとしても受入テストで「ここが違う、ここはこう変えてほしい」という仕様変更や設計ミスが露見します。

これらの問題は本来上流工程でつぶされるべきですし、納期が近ければバックログとしてシステム稼働後の対応に回すすべきです。とは言え、顧客との関係性や仕様変更とは言い切れない微妙な事案も多く、どうしても残業で対応することがあります。

レビュー、レビュー、レビュー…

SIerの仕事は大手顧客向けの案件になるほど、慎重にレビューを重ねます。設計レビュー、コードレビュー、テスト仕様書レビュー、テスト結果のレビュー……とにかくレビューが多くあります。

さらに、レビューで不備やバグが見つかれば、その原因分析、横展開、再発防止策と続きます。

「おれは動くコードが書きたいんだよ!ちょっとくらいバグがあっても直せばいいだろ!」というタイプの人がSIerで生きづらさを感じる理由の1つがこのレビューにあります。

愛着を持って働きにくい

ビジネスの構造①で解説したとおり、システムインテグレート(SI)という仕事は、顧客のためのシステムを開発・組み合わせることです。つまり、作っているのは自社製品・サービスではなく、顧客の製品・サービスなのです。

自社のプロダクトであれば愛着も湧いてきますが、顧客の製品・サービスに愛着を持てないという人も一定数います。わたし自身は実は両方経験があるのですが、やはり自社のサービスの方が愛着を持って取り組めたと感じています。

SIerが”やめとけ”の理由まとめ

ここまでSIerがやめとけ・やばいと言われる理由について、実際にSIerに勤務した経験をつうじた視点で解説してきました。いかがでしょう、現在SIerに勤務されている方でも思い当たる面があるのではないでしょうか?

SIerがやめとけと言われる理由
<待遇面>
① 大手SIer以外は年収が高くない
② 親会社からの天下りポストがある

<スキルアップ面>
③ プログラミングスキルは向上しにくい
④ レガシーなスキルで市場価値が低い
⑤ 案件ガチャで仕事を選べない
⑥ 資格取得でプライベート時間がなくなる

<働き方>
⑦ 客先常駐の仕事が多い
⑧ 納期が厳しい
⑨ レビュー・管理が多い
⑩ 愛着を持って働けない

ここまで悪い面ばかり伝えましたが、SIerで働くメリットもあります。
つぎは実際に働いた経験やデータに基づいて良い面を紹介します

SIerで働くメリット

結論:SIerは転職に強い!

SIerは一言で表現するなら「転職に強い」と言えます。ここから待遇面、スキルアップ面、働き方の面に分類してメリットを解説しますが、すべてが「転職」に良い影響があります。

待遇面

管理職になるのが早い

SIerをはじめとする情報通信業は課長のポストが多く、かつ管理職に昇格する年齢が低いというデータがあります。産業全体の課長比率7.7%を上回り、産業全体の課長平均年齢48.9歳を下回ります。

あなたが30代であれば管理職経験は転職市場で高く評価されると言えます。わたしは中途採用の担当をしていますが、企業は「即戦力の若手で、かつ将来は管理職もできる人材」を探します。だからこそ、30代ですでに管理職経験があれば高く評価されるんです。

引用『管理職比率に紐づく管理職の実態調査』セレクションアンドバリエーション

大手SIerなら年収が高い

SIerは多重請負構造のなかで下に行くほど給与は低くなりがちですが、大手SIerなら給与は高いと言えます。

以下の表はSIer売上高トップ10企業の平均年間給与額(各社の有価証券報告書から引用)です。いずれも高い水準にあり、正社員の全国平均508万円と比較して1.5〜2倍ほどであることがわかります。(国税庁「令和3年 民間給与実態統計調査」)

順位企業名平均年収(千円未満切り捨て)
1富士通株式会社878万円
2株式会社NTTデータ867万円
3日本電気株式会社(NEC)842万円
4株式会社日立製作所915万円
5パナソニックコネクト株式会社908万円(ホールディングス全体)
6株式会社大塚商会856万円
7株式会社野村総合研究所1242万円
8伊藤忠テクノソリューションズ株式会社1028万円
9TIS株式会社751万円
10SCSK株式会社746万円
2023年3月31日時点最新の有価証券報告書から平均年間給与額を引用

現職の年収が高いことは転職においても有利に作用します。中途採用では志望企業の給与テーブルに従いますが、第二新卒でなければ現年収が参考になるためです。

スキルアップ面

システム構築の上流から下流まで学ぶチャンス

SIerのなかには上流工程しか経験できない会社もあれば、3次請け以降だと下流工程のみという会社もあります。わたしの場合、幸いにも文系大学を卒業後、約半年間の研修後、プログラミングを経験してから設計工程、要件定義、保守、プロジェクトリーダー、プロジェクトマネージャと上流から下流まで経験できました

自分自身のキャリアプランを明確にして、上司に恵まれたことが大きな要因ですが、学習意欲とコミュニケーション力があれば望んだキャリアを実現できるのも事実です。

プロジェクト管理スキルが身につく

SIerで成果をあげれば、プロジェクト管理スキルを身につけることができます。20代後半でリーダー経験を積み、小さなプロジェクトのマネジメントまで行います。

この経験は転職活動において大いに役立ちます。30代になってリーダー経験やプロジェクトマネジメント経験がないと書類選考や面接で落とされる可能性が高まるためです。

働き方

繰り返しの仕事が少なく、短期間に複数案件を経験

SIerでは1〜2年ごとに新しい案件を経験できます。もちろんそれより期間が長い案件もあるため一概には言えませんが、新卒入社で30歳までたった1つの案件だけという人はレアケースです。

異なる開発言語や開発環境、異なる業務領域や顧客を経験することでITエンジニアとしてのスキルが向上するのは言うまでもありません。中途採用を担当する立場で言うと、たった1つの現場で活躍した人材よりも複数の現場で活躍した人材の方が転職後の活躍に再現性があるため採用したいと考えます。このあたりの詳細は『自己PRで35歳までに積み上げたスキルの再現性を証明しよう!』をごらんください。

自社以外を知る機会が多い

SIerでは複数の顧客、複数のビジネスパートナー(いわゆる委託先企業)とお付き合いする経験が得られます。ITに詳しい顧客もいれば、詳しくなく丸投げしてくる顧客もいます。また、堅実なビジネスパートナーもいれば、急に仕事を放棄するオフショア開発の会社もあります。

自社以外の文化やITリテラシーを知り、さまざまな業界業種、業務領域を経験することは中途採用においても有利です。専門性も重要ですが、採用活動において企業側が求める人材にぴったりフィットするケースは稀です。ITを軸足とした多種多様な経験は「複数の網を張る」イメージで転職活動において有効です。

SIerに将来性はあるか?

結論:将来性はある

SIerはやめとけ、やばい、腐ってるとネット上では揶揄されますが、わたしは一概には「やめとけ」と言えないと考えています。

でも将来性はあるの?

つぎの10年は問題ないと考えています

2021年あたりから事業会社側のITエンジニア(=社内SE・コーポレートIT)の採用が活発ですが、まだまだSIerのニーズはあります。

経済予測は専門外のため外部データを参照しますが、市場規模は8.8兆円、今後5年間で約31%成長することが見込まれています。

SIerの将来性に言及した情報
25年度SI市場15兆円、クラウド型がけん引
コロナ禍による IT 業界の構造変化
市場規模予測システムインテグレーター

SIerの将来性≠あなたの将来性

しかし、SIerの将来性とあなた自身の将来性はイコールではありません

SIerに勤務するとわかりますが、課長・部長へと昇格するのは一握りです。そこに入れないと年齢に関わらず現場のプロジェクトマネージャを務めます。マネジメントが苦手な人材は業務知識、あるいは技術(技術選定やITアーキテクト)で食っていきますが、これも大変なことです。

現在の50代を見ていても、彼らが20代だった30年前はまだ多くの企業にホストコンピュータがあったり、クライアントサーバシステムを使っていました。そこからWebシステムが登場し、APIを使った非同期通信、フロントエンドの高度化、スマホの登場、機械学習の一般化、ブロックチェーン、生成AIと目まぐるしく変化が加速してきました。それをキャッチアップしていくのは大変です。

テクノロジーの普及スピードが劇的に上がっていることを示す例として、『How long does it take Steemit to hit 50.000.000 USERS』の図解がよく使われます。5000万人のユーザーを獲得するまでに要した時間は年々短くなっており、今後はさらに短くなっていきます。SIerのなかで技術だけで食っていくことは、このキャッチアップにほかなりません

引用:How long does it take Steemit to hit 50.000.000 USERS

SIerのエンジニアのキャリアパス

SIerのなかで市場価値を保ち続けることの大変さはご理解いただけたと思います。

では、SIerのITエンジニアにはどのようなキャリアがあるのでしょうか?

キャリアパス概要
1自社に残る現状の待遇に不満がなく、キャリアプランが明確であれば、自社に残って今後も成果をあげるのがもっとも有力な選択肢です。
2SIer→SIerに転職する現状3次請け以降で、待遇やキャリアに不満・不安があれば1次または2次請けのSIerへの転職が有効な選択肢になります。また、特定領域に強みがあるSIerも良いでしょう。

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3ITコンサルファームに転職するより上流工程を担当したい場合はコンサル系SIer(総合コンサルファームのIT部隊)に転職するのが有効な選択肢になります。

現職でプロジェクトマネージャを経験している、あるいは現在SIerで35歳未満である方は比較的採用のハードルが低いでしょう。

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SIerを辞めたいなら社内SEがおすすめ

最後まで読んでくださり、ありがとうございます。

もしもあなたがSIerに勤務中で転職を検討されている、あるいはこれからSIerを狙っていたがイメージと違ったという場合は、事業会社の社内SE(コーポレートIT)も候補にしてみてはいかがでしょうか?

社内SEにはSIerにはない魅力があります。このブログではそれをくわしく解説していますので、おすすめ記事をリストにしておきます。ぜひ転職活動の参考にしてください。

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