ITエンジニアのベストな転職タイミングは?キャリアの適した時期に転職しよう

SIer勤務だけど、このまま今の会社でいいのか悩んでます……

同じ悩みのSIerエンジニアからTwitterのDMをいただく機会が多くあります。わたし自身もSIer勤務の頃によく悩みました。

どれだけ悩んでも、その結論はつぎのいずれかになります。

悩みの結論
IT業界内で転職する(他社SIer、WEBエンジニアなど)
非IT業界のITエンジニアに転職する(社内SE)
非IT業界の非ITエンジニアに転職する(営業など)
自社に残る

そして、どの結論に至るにしても悩みは「会社やキャリアへの不満の有/無」と「能力の高い/低い」で分類すると、キャリアの選択と転職活動の方針が明確になります。この記事では4つの分類に沿って、具体的な悩みに従ってどのように転職活動すべきか整理していきましょう。

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  • 社内SE採用担当歴5年(書類選考、面接)
  • 大手SIer 10年以上の勤務経験
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目次

短期的視点の転職タイミング

キャリアや能力の前に、まずは「短期的視点」でITエンジニアの転職タイミングについて説明します。

短期的視点の転職タイミング
求人が多いタイミングは2-3月と8-9月
ボーナスはもらいたいが、大事な内定を逃さないように
プロジェクト終了のタイミングがベスト
昇格が見込めるなら昇格後の転職もあり
住宅ローンは転職前に組むのが正解

求人が増えるのは2〜3月・8〜9月

4月と10月は会社が新体制に切り替わったり、社員の出入りが多い季節。

それに合わせるように2〜3月と8〜9月は求人数が増える傾向があります。人気企業の場合、この時期しか求人を出さない場合があります。そのためライバルが多い時期でもあります。

一方、転職エージェントの知人から聞いたところによると、入社時期を個別調整したいと考えている人は4月・10月入社のタイミングを避けると良いでしょう。

なぜなら、4月・10月入社はその他の転職者と合わせて大勢を一斉に手続きするため調整が効きにくいのですが、それ以外の月は人数が少ないためあなたと個別に調整できる可能性が高まるのです。

メリットデメリット
4月・10月入社求人数が多い
この時期だけの求人がある
入社後のサポートが手厚い
ライバルが多い
入社タイミングの個別調整が困難
4月・10月以外入社ライバルが少ない
入社時期が個別調整しやすい
掘り出し求人に出会えるかも
特殊な入社月だと同期がいない
入社後のサポートが手薄な場合も…
入社月によるメリット・デメリット比較

賞与を受け取ったタイミング

どうせ退職するなら賞与・ボーナスを受け取ってから退職したいですね。

一方、ボーナスのタイミングを待っていて良い求人を逃すのだとすれば、長期的な視点では大きな損失です。1回のボーナスを取るか、理想に近い転職先を取るか、冷静に考える必要があります。

プロジェクト終了のタイミング

ITエンジニアの場合、プロジェクト終了のタイミングはひとつの大きな転機と言えます。

プロジェクト進行中のITエンジニアが転職する場合、引継ぎがシビアになり、有給休暇を多く残して退職というケースもよく耳にします。

昇格したタイミング

転職前に昇格が視野に入っている現実的な状態であれば、昇格前より昇格後に転職した方が得策だと言えます。

直近の年収や役職をベースに待遇を決定する企業は多く、昇格が視野に入っている状態であれば、その方が高待遇が期待できます。

住宅ローンは組んだ後に転職

住宅ローンを組む予定がある方は、転職前に組んでしまう方がよいでしょう。通常、住宅ローンの審査では勤続年数を確認されるためです。

一方で中小企業に勤務する方で上場企業や信用度の高い企業に転職する見込みがある場合、住宅ローンの税率や上限額は優遇されるため、住宅購入のタイミングを4〜5年程度後ろにずらすのも選択肢の1つと言えます。

長期的視点の転職タイミング

長期的な視点に立った転職タイミングは、①会社やキャリアへの満足度、②能力の高い/低いで分類することで転職活動の戦略が分かれます。

転職活動の戦略は「会社やキャリアへの不満の有/無」と「能力の高い/低い」の2つの軸で分類しましょう。

① ハイクラス転職は急ぐ必要なし

現状の待遇やキャリアに不満がなく、能力面においても高い成果を発揮できている場合、転職を急がず良い求人があれば、応募するというのが基本姿勢になります。

実際に、このグループの人たちは転職市場に登録すると大人気で、企業からのオファーが多数届きます。いわゆる「ハイクラス転職」の部類です。

そのため、すぐに転職するつもりがなくても転職エージェントに登録しておき、転職アドバイザーと定期的なつながりを持っておくと「より良い求人があったら声がかかる」という最高の流れを作ることが可能です。すぐに転職する予定がなくても定期的に転職活動(≠転職)をすることのメリットは『転職を迷っているすべてのSEが今すぐ社内SEへの転職活動をすべき5つの理由!』で紹介しています。

注意したいのは、ハイクラスな転職ができるあなたが平均的な転職エージェントに登録すると、アドバイザーから転職を急がされる可能性が高い点です。ハイクラス転職に慣れている転職エージェントを選択しましょう。ハイクラス転職ならレバテックエキスパートかKOTORA(コトラ)がおすすめできます。

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② 社内リーダーは成果で転職も有利になる

ハイクラスじゃなくても比較的能力が高く、現在の会社の待遇やキャリアに満足しているなら、そのまま会社に残るのがベストな選択肢と言えます。

社内で能力的に優れ、高く評価されていれば、重要な仕事を任せられる機会も多くなります。しばらくそのキャリアを継続することでトップ層を目指すことも可能ですし、社内で昇格して高い役職に就けば、将来転職する際の年収評価につながります。

転職市場で高く評価されるのか不安です

そういった目的で転職エージェントと面談するのもありですよ

あなたのキャリアは社外でも高く評価されるのか?心配なら定期的に転職エージェントに相談するのが正解です。

例えば、転職エージェント最大手のリクルートエージェントは公式WEBに「転職するかどうか決まっていなくても、転職エージェントへの登録は可能です」と明記しています。くわしくは『転職エージェントに登録だけで転職しなくてもOK?注意点と流れを解説!』で解説しています。

③ ギャップ改善型転職は軸を明確に

能力面で高い成果を発揮しているにも関わらず、現在の会社の評価や待遇、あるいはキャリアに不満がある場合、そのギャップを埋めるための転職をすることが満足度につながりやすいでしょう。

ギャップとは例えば、つぎのような点です。

あなたの希望と会社・キャリアのギャップ
給与・待遇
キャリアアップや能力開発が望めない
会社の方針が自分の考えと合わない
プライベートとの両立が難しい
残業/休日出勤が多すぎる
転勤のリスクが高い
テレワークが許可されない

例えば、「給与や待遇が希望に沿わない」「昇進が期待どおりではない」は30代の転職理由のトップ2です。40代も「給与や待遇が希望に沿わない」が転職理由のトップです。それだけ多くの人がこの悩みを持っていると言えます。

転職においては、これらの理由(つまり、あなたが転職で叶えたい点)が「転職の軸」になります。それを明確にしておけば、転職エージェントに登録するとそれを解決できる案件を紹介してもらえる可能性が高まります。

能力面で問題がなければ、希望に沿った企業を探すのは比較的容易です。特に2022年〜2023年はITエンジニアの求人状況は追い風ですので、焦らず転職先を探すのがよいでしょう。

④ ぶら下がり型は求人のぞくだけでOK

社内を見渡してみて、あなたが能力面で特に優れているわけではないと感じる場合、会社やキャリアに大きな不満・不安がなければ、そのまま自社に残るのがもっとも現実的な選択肢です。

もしもあなたが(良い意味で)鈍感で、多少の不遇にも不満を感じないタイプだった場合、短期的には幸せです。強いストレスを感じずに仕事ができているわけですから。

中長期的には少しもったいないかもしれません。他社と比べずに現状に満足している可能性があるからです。

そこで、他の30代・40代のITエンジニアがどのような不満を感じて転職しているのか、知っておくだけでも視野が広がる可能性があります。実は年代によって転職理由の傾向は大きく異なります。以下の記事で紹介していますので、気になる方はご覧ください。

⑤ 能力マッチング型転職

あなたが会社に不満を感じている場合、能力面で標準的(あるいは少し低いと評価される)だとしても心配はいりません。

それはあなたのスキル/経験と求められる職務がミスマッチを起こしている可能性があるからです。

例えば、SIerでよく見られるケースとして、アーキテクチャ設計やコーディングなら標準以上の成果をあげられるのに、マネジメントを求められるケースです。

この場合「あなたのスキル/経験」と「求められる役割」のミスマッチを解消することで会社への不満が大きく改善するなら、まずは社内でミスマッチの解消を模索すべきでしょう。具体的には役割変更や異動希望を出すことです。

一方、それだけでは会社への不満は改善しないなら、転職によってあなたのスキル/経験が評価されるポジションを探すほうがよいでしょう。例えば、SIerはどの会社も似たようなポジションを求めがちですが、社内SEであれば会社毎に求めるスキル/経験は大きく異なるため、あなたのスキル/経験がぴったりマッチする可能性があります。

まとめ

ITエンジニアのベストな転職タイミングについて「短期視点」と「長期視点」に分けて解説しました。

短期的視点では、つぎのポイントを押さえながら転職タイミングを見計らいましょう。

短期的視点の転職タイミング
求人が多いタイミングは2-3月と8-9月
ボーナスはもらいたいが、大事な内定を逃さないように
プロジェクト終了のタイミングがベスト
昇格が見込めるなら昇格後の転職もあり
住宅ローンは転職前に組むのが正解

長期的視点では、「会社やキャリアへの不満の有/無」と「能力の高い/低い」の2つの軸で転職戦略を分類して考えるとよいでしょう。

分類会社・キャリアへの不満あなたの能力転職戦略
ハイクラス転職なし極めて
高い
転職を急がず良い求人があれば、応募する。
すぐに転職するつもりがなくても転職エージェントに登録しておき、転職アドバイザーと定期的なつながりを持っておく。
社内リーダーなし高いそのまま会社に残るのがベストな選択肢。
しばらくそのキャリアを継続し、社内で昇格すれば、将来転職する際の年収評価につながる。
ギャップ改善型転職あり高いギャップを「転職の軸」(=転職で必ず叶えたいポイント)にして転職活動をする。
ぶら下がり型なし低いそのまま自社に残るのがもっとも現実的な選択肢。
他社の給与や待遇を知ることで損をしていないかチェックするのも有効。
能力マッチング型転職あり低いあなたのスキル/経験と求められる職務がミスマッチを起こしている可能性がある。
ミスマッチを社内で解消することで満足できるなら残るべき。
解消できない場合はあなたのスキル/経験を求める会社を探すべき。
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