自己PRで35歳までに積み上げたスキルの再現性を証明しよう!

自己PRで35歳までに積み上げたスキルの再現性を証明しよう!

自己PRで自分がいかにハイスペックかをアピールしていませんか?それ、間違っています。

実は、採用担当者に効く自己PRは「あなたがいかにハイスペックか?」「どれだけ大きな案件を成功させたか?」ではありません。なぜなら、そんなことは履歴書や職務経歴書を見ればわかるからです。

採用担当者が自己PRで本当に知りたいのは、あなたのアウトカム(成果)の『再現性』なんです。

この記事では採用担当者が確認したい『再現性』の重要性と証明方法について解説します。

自己PRのポイント
  • あなたがどんなに優秀であっても、再現性がなければ採用する価値がない
  • 志望企業側が求めるスキルを確認しましょう
  • あなたがスキルを持ち、会社の看板がなくてもそれを発揮できることを証明しましょう
R35 管理者の転職プロフィール
  • ITエンジニア職の中途採用を担当(書類選考、面接)
  • 文系大卒業後、国内大手SIerに就職
  • MBAでマネジメントやHR領域を学ぶ
  • 35歳をすぎて倍率200倍の私立大学職員へ転職成功
  • 情報システム部門で管理職&プロジェクトマネージャ
目次

採用担当者が確認したい『再現性』とは?

再現性とは、かんたんに言えば…

再現性とは?
あなたが転職後もこれまで同様にスキルを発揮することで、期待される成果を残すことができるか?

あなたがどれだけハイスペックで、前職・現職でどれだけ成果を残してきたとしても、それを転職後に再現できなければ価値はありません

言うまでもなく、35歳以上の中途採用に求められるのは「即戦力」です。スキル/経験を発揮するまでに時間がかかる、あるいは育てる必要がある人材を避けるために志望企業側は「再現性」を確認するのです。

書類選考における各書類の役割

社内SEの中途採用において、書類選考では主に3種類のアピールをします。そして、それぞれ役割が異なります。「再現性」を自己PRに入れるべき理由を確認しましょう。

中途採用の書類選考3つの書類
1. 履歴書・職務経歴書
2. 志望動機
3. 自己PR

① 履歴書・職務経歴書の役割

履歴書・職務経歴書では、あなたの学歴や経験した職務、役割、スキルにを証明します。冒頭でお伝えした「あなたがいかにハイスペックか」はここでアピールしましょう。もちろん、志望企業が求める人材にマッチした経歴やスキルをアピールする必要があります。職務経歴書の書き方については『社内SE転職を目指す35歳からの職務経歴書の書き方!採用担当が解説!』を参考にしてください。

また、志望企業が求める人材要件にマッチしやすい経験は『35歳で社内SEに転職するときに有利にアピールできるスキル・経験3選!』や『35歳以上で社内SE転職を目指すなら専門性よりマネジメント経験!』を参考にしてください。

② 志望動機の役割

志望動機は、あなたが「転職後すぐに辞めないこと」を証明します。志望企業側は採用活動に時間とコストをかけており、1人採用するのに100万円以上かかるケースもあります。あなたがいかにハイスペックで、かつ求める人材にマッチしていたとしても「すぐに辞めるかもしれない」と思われてしまったら採用に至りません。

そのため、志望企業側が採用にかけたリソース(時間・コスト)に見合うリターンをもたらすまでは辞めませんよ!という証明が必要なのです。志望動機の書き方については『35歳からの志望動機の書き方!採用担当者が確認したいのはたった3つ!』で解説しています。

③ 自己PRの役割

求める人材にマッチして、かつすぐに辞めないことをアピールできたら、志望企業側が気になるのは1点のみです。あなたがその経験とスキルを「この会社で発揮できるのか?」です。

多くの書類選考は「履歴書・職務経歴書」→「志望理由」→「自己PR」の順に並んでいます。そのため、最後の自己PRで再現性をアピールするべきなんです。

ここからは『再現性』をアピールするための3つのステップを解説します

再現性を自己PRで証明する方法

① 志望企業が求める成果を確認しよう

自己PRでいきなり「私は要件定義ができます!」「私は海外チームのマネジメント経験があります!」といったアピールをするのは得策ではありません。

まず、志望企業側が今回の求人で求める人材をしっかりと把握して、そのことを先に述べるべきです。ここではマクロ・ミクロの視点で把握しておくことが重要です。

求める人材
  • 広義の求める人材…企業ビジョン、経営理念、求める人材像、中期計画等
  • 狭義の求める人材…求人情報のスキル要件、志望企業の事例記事等

例えば、志望企業の中期計画に「海外売上高比率の拡大」が掲げられているなら、「貴社はアジア市場の拡大を狙っておられ、今回の会計・物流管理システムに関する人材募集はそういった背景もあると考えています」と相手のニーズを確認するところから始めると良いでしょう。

未経験で求める人材やスキルにマッチしません

未経験でも再現性を証明する方法はありますよ

② その成果を出した経験と成功要因の分析

つぎに、志望企業側のニーズに対してあなたがその分野で発揮した成果とその成功要因について説明しましょう。

つまり、「あなたが求めていることはこういうことですよね?」と確認したうえで、「それ、私はやったことありますよ。うまくいくコツはね…」と伝えるのです。かんたんそうに思いますが、このステップを踏めていない応募者が結構います。

重要なのは成功要因までしっかりと自分で分析できていることです。なぜ成功したのかを「会社の仕組みのおかげ」と「あなたの工夫のおかげ」に分類しましょう。

③ 成功要因の中のあなたの工夫

成功要因の中で「会社の成果」は正直に認めましょう。自分ひとりの力ですべての成果がうまれるということはあり得ません。一方で、「自分が生み出した成果」はどのように工夫したのかを説明しましょう。

会社の仕組みだけではうまく行かない部分をどのように捉えて、どのように行動することで成功に導いたのか?これこそが転職後の新しい環境においてもあなたが成果を再現できると判断できる材料になります。

まとめ

この記事では35歳以上の即戦力を求める中途採用において、採用担当者はあなたの「再現性」を評価しているということ、そして再現性を伝えるための方法について解説しました。

再現性とは?
あなたが転職後もこれまで同様にスキルを発揮することで、期待される成果を残すことができるか?

再現性を証明するためには、つぎの3ステップで自己PRを完成させましょう。

再現性を証明する3つのステップ
① 志望企業が求める成果の確認
② その成果を出した経験と成功要因の分析
③ 成功要因の中のあなたの工夫

自己PRで再現性を伝えるために重要なのは「志望企業が求める成果の確認」です。ここを間違えると、そこから先のステップはすべて無駄になってしまいます。

この情報は転職サイトの求人情報から入手できますが、転職エージェントならさらに詳しく知っている可能性があります。なぜなら、求人企業とコミュニケーションをとっているからです。求人側がどのような成果を求めていて、どのようなタイプのエンジニアを求めているかを教えてくれれば、再現性のアピールも正確に行えます。

社内SEへの転職を目指す方にマッチする転職エージェントを紹介した記事がありますので、ぜひこちらも参考にしてください。

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