【社内SE 職種図鑑】情シス・コーポレートエンジニアの7つの職種を詳しく解説!

「社内SE」「コーポレートエンジニア」と一言で表しても、業務内容や待遇はまったく別の職種と言えるほど違いがあります。

社内SEへの転職を検討するなら、この「違い」をしっかりと押さえておかないと書類選考・面接で落とされることになります。ここではSIerと社内SEでそれぞれ約10年ずつ合計20年の経験を持つ視点で社内SEの職種について解説します。

この記事でわかること
  • 情シス内の7つの職種の違い
  • 職種別の求人の平均年収
  • 職種別の業務内容、おすすめ資格、今後のキャリアパス
R35運営者の転職プロフィール
  • 情報システム部門のマネージャ職
  • 社内SE採用担当歴6年(書類選考、面接)
  • 大手SIer 10年以上の勤務経験
  • 35歳をすぎて倍率200倍の社内SEへ
  • 転職相談はX(Twitter)のDMでお気軽に!
スクロールできます
サービス名おすすめ度社内SE
求人件数
総合/専門エリア特徴
レバテックキャリア

詳細を見る
5.01,400件
(別途非公開求人あり)
専門型(IT)全国IT業界出身のアドバイザーが多数在籍
サポートが手厚いことで評判
企業情報アップデート頻度が高
、採用ミスマッチを予防
社内SE転職ナビ

詳細を見る
5.04,157件
(別途非公開求人あり)
専門型
(社内SE)
おもに
首都圏・関西圏
社内SEに特化した専門転職エージェント
社内SEの転職事情に詳しいアドバイザー
平均7社以上を紹介してくれる
マイナビIT AGENT

詳細を見る
4.53,451件
(非公開求人含む)
専門型(IT)全国IT系職種に特化した総合型転職エージェント
大手企業が狙える、かつIT系アドバイザーが在籍しバランスが良い
JAC Recruitment

詳細を見る
4.5588件
(別途非公開求人あり)
総合型
(ハイクラス)
大都市圏外資系、国内大手ハイクラスの転職エージェント
利用者の多くが30代以上
doda

詳細を見る
4.28,451件総合型全国総合型転職エージェント
リクルートエージェントにせまる社内SE案件の多さ
全国をカバーし、取り扱い件数も多い。非公開求人も多数保有
WARCエージェント

詳細を見る
4.0非公開総合型
(ハイクラス)
おもに
首都圏・関西圏
成長企業の管理部門に特化した転職エージェント
取り扱う求人の平均年収が高い(約1/3が1000万円以上)

両面型エージェントなので求人企業側の事情に詳しい
登録前にアドバイザーの顔が見える安心感
KOTORA(コトラ)

詳細を見る
4.01,564件総合型
(ハイクラス)
大都市圏求人ごとのおすすめ年齢がわかる
業界に詳しいアドバイザーの顔・プロフィールが見える
一般に出回らないハイクラス求人が多数
リクルートエージェント
4.018,904件
(非公開求人含む)
総合型全国国内最大級の転職エージェント
全国をカバーし、取り扱い件数も多い。非公開求人10万件以上
総合サービスのため社内SE特化のサポートは期待できない
クラウドリンク
3.5309件
(別途非公開求人あり)
専門型
(社内SE)
大都市圏社内SEや自社開発エンジニアへの転職に特化
取扱求人件数は多くないが、平均12社以上を紹介してくれる
求人件数は2024年4月14日時点のものを掲載
目次

社内SEの仕事内容

社内SEの職種を解説する前に、情報システム部門の役割をみておきましょう。以下のとおり、とにかく広い範囲をカバーしています。

  1. システム戦略策定
  2. システム企画
  3. システム導入(システム開発含む)
  4. システム保守/運用
  5. PC等のIT資産管理
  6. ネットワークインフラ管理
  7. システム導入効果の評価
  8. 情報セキュリティ関連
  9. システムやPC、ネットワークのヘルプデスク
  10. デジタルトランスフォーメーション推進
  11. システム監査対応

これをすべて1人で担当するの?

小規模な会社の場合は1人で担当します。でも、一定規模の会社(従業員数500名以上)になると、複数名あるいはチームで担当します。

チーム(=情報システム部門)で担当する場合、会社によって情シスの役割は大きく異なります

例えば、企画だけをやって残りはすべてベンダーへ丸投げというスタイルもあれば、すべて自前という会社も稀にあります。他にも、要件定義までは業務部門(販売や経理部門など)が行い、構築以降を情シスが担当する場合もあります。

社内SEへの転職を狙うなら、あなたのキャリアがどのタイプの情シスにマッチしそうか、そして志望企業はどのタイプの情シスなのか、しっかりと分析しておく必要があります。

情シスの職種別求人給与

情報システム部門のなかには、さまざまな『職種』が存在します。

その詳細はつぎのブロックから解説しますので、気になるお給料の事情をさきにお伝えします。

この表は社内SEの求人情報400件を無作為に抽出、ポジション別に分類し、求人情報の年収の下限と上限の平均をとったものです。

プロジェクトマネージャ職やセキュリティエンジニア、DX推進職は高く、ヘルプデスクや「社内SE業務全般」と記された求人は平均的に年収が低いことがわかります。

ここからは社内SEの主な職種について解説していきます

社内SEの職種解説

① プロジェクトマネージャ

求人の平均年収
809 万円

サンプリング抽出した社内SE求人情報の「(年収下限+年収上限)÷2」で算出

プロジェクトマネージャの仕事内容
① システム導入計画の策定
② プロジェクトの推進・管理
③ 社内調整・経営陣への報告
④ システム導入効果の測定

情報システム部門のプロジェクトマネージャは、システム導入の計画や予算管理、進捗、品質に対して責任を負います。

社内向けのシステムに限らず、事業会社の最終顧客が利用するシステムを担当する場合もあります。

求人情報を見てみると、社内SE関連求人のなかで最も年収が高く、求人数も豊富にあります。

プロジェクトマネジメントができる人材はどこの事業会社も採用したいと考えており、今後のキャリアパスも非常に明るいと言えます。

② DX推進(IT戦略/企画)

求人の平均年収
769 万円

サンプリング抽出した社内SE求人情報の「(年収下限+年収上限)÷2」で算出

DX推進(IT戦略/企画)の仕事内容
① DXの戦略立案・企画
② PoC(Proof of Concept:概念実証)
③ DXプロジェクトの管理・推進

情報システム部門のDX推進(IT戦略/企画)職は、デジタルを活用した業務改革やデジタルを前提とした新規ビジネスの創出を担当します。

それ以外にも、RPAやビジネスチャットツールなどのサービスを使った業務変革もこのポジションに含まれます。

DXを背景に社内SEの求人数は増えていますが、純粋なDX推進は決して多くはありません。

③ アプリケーションエンジニア

求人の平均年収
756 万円

サンプリング抽出した社内SE求人情報の「(年収下限+年収上限)÷2」で算出

アプリケーションエンジニアの仕事内容
① 要件定義・設計業務
② テスト業務
③ プログラミング
④ 保守業務

情報システム部門のアプリケーションエンジニア職は、業務部門から業務をヒアリングしてシステムを設計・開発します。

会社ごとに情シスの職務範囲は異なるため、開発を外部委託してレビューや受入検証を行う場合もあれば、自社で開発する場合もあります。

求人数は非常に多く、SIerやSESで要件定義、設計・開発、保守業務を行っているエンジニアであれば、多くの事業会社の社内SEに転職しやすい状況と言えます。

④ インフラエンジニア

求人の平均年収
701 万円

サンプリング抽出した社内SE求人情報の「(年収下限+年収上限)÷2」で算出

インフラエンジニアの仕事内容
① サーバ設計、構築、保守
② ネットワーク設計、構築、保守

情報システム部門のインフラエンジニア職は、システム基盤であるサーバ、ネットワーク、セキュリティ機器の設計、構築、保守を担当します。

社内向けシステムに限らず、事業会社の最終顧客が利用するシステムのインフラを担当するケースもあります。例えば、ECサイトのインフラ保守運用がこれにあたります。

事業会社の情シスではインフラエンジニアが不足していることもあり、求人は豊富にありますが、その多くは現地勤務でありテレワークなど自由な働き方は比較的叶いにくい状況にあります。

⑤ セキュリティエンジニア

求人の平均年収
785 万円

サンプリング抽出した社内SE求人情報の「(年収下限+年収上限)÷2」で算出

セキュリティエンジニアの仕事内容
① セキュリティ関連規程・ルールの整備
② サーバやソフトウェアの脆弱性対応
③ 端末のセキュリティ対応
④ セキュリティ教育
⑤ セキュリティ診断やログ解析
⑥ セキュリティ事故対応

情報システム部門のセキュリティエンジニア職は、情報セキュリティに関連する全域を担当します。

株式会社インターネットイニシアティブ(IIJ)が毎年行う調査『全国情シス実態調査』において、「今後強化すべき、したいと考えている点」で常に1位に挙げられているのが「セキュリティ強化」です。

アプリケーションの設計や実装のレビューを通じて脆弱性を発見したり、ミドルウェアの脆弱性情報の収集と周知、侵入テストの実施、セキュリティポリシーや社内規程の作成・更新など多岐に渡ります。

IT業界においてもセキュリティエンジニアの需要は年々増加傾向になりますが、事業会社においても同様に需要が高まっています。

⑥ サービスマネージャ

求人の平均年収
727 万円

サンプリング抽出した社内SE求人情報の「(年収下限+年収上限)÷2」で算出

サービスマネージャの仕事内容
① 運用設計
② 監視・運用業務
③ ヘルプデスク管理
④ 機能改善

情報システム部門のサービスマネージャ職は、社内向けシステムやサーバ、ネットワークなどインフラの保守・運用の責任を負います。

システム導入前には運用設計を行い、要求されるレベルのサービスが提供できるよう準備をします。

システムの稼働を確保するために、定例作業や監視業務、障害発生時の対応業務、既存システムへの機能追加などの業務を行います。

ヘルプデスクの運営もサービスマネージャの仕事の一部です。

⑦ ヘルプデスク

求人の平均年収
512 万円

サンプリング抽出した社内SE求人情報の「(年収下限+年収上限)÷2」で算出

ヘルプデスクの仕事内容
① 問い合わせ対応
② システム運用
③ PCキッティング
④ システム要望の収集や情報発信

情報システム部門のヘルプデスク職は、主に社内向けのシステムやPC、ネットワークに関するサービスを提供します。

「ヘルプデスク」の仕事はいわゆる問い合わせ対応のみですが、厳密には「サービスデスク」の仕事である能動的な情報発信やシステム要望の調査などを行うケースも多くあります。

社内SEと区別して部署をかまえるケースもあれば、社内SEがヘルプデスク業務を行うケースもあります。

年収が高い社内SE求人はどこにあるのか?

高待遇な社内SEを目指すなら、プロジェクトマネージャ、DX推進、セキュリティエンジニアが近道です。では、そのような求人はどこにあるのでしょうか?

社内SEの求人を扱う転職エージェントは多数ありますが、サポートのレベルが高く、かつ高待遇な求人を狙うなら、『JAC Recruitment』または『KOTORA(コトラ)』がおすすめです。会員登録して求人を検索すれば、求人年収の高さがすぐにわかります。

このグラフは、4つの転職エージェントからそれぞれ100件ずつ無作為に社内SEの求人を抽出して、求人票の平均年収(求人の年収の下限と上限を平均した値)の分布を示しています。

JAC Recruitment』と『KOTORA(コトラ)』が高いことがわかるはずです。

社内SEが人気職である理由

35歳以上のITエンジニアなら、だれもが一度は抱く悩みを解決してくれる『社内SE』。それゆえ、ITエンジニアの中では人気職種の1つです。大手企業の場合は倍率が100倍を超えることも珍しくありません。

なんでそんなに人気なの?

社内SEに転職するとメリットがたくさんあるからです

社内SEが人気職種の理由
労働環境がホワイトであることが多い
① 大手・安定した業界に転職できる
② 年収が高い
③ 残業時間が少ない
④ 異動が少なく定住しやすい

自分に裁量が与えられている
⑤ システム企画、将来はIT戦略立案
⑥ 好きなサービスをトライアルできる
⑦ 自前で作ることもできる

キャリアアップにつながる
⑧ 顧客に近くビジネスを知ることができる
⑨ 業界の知識が身につく
⑩ いろんな製品・サービスを比較できる

現在、SIerやSES、WEBエンジニアとして働くITエンジニアなら誰もが1つは当てはまる悩みがあるのではないでしょうか?

もちろんすべての社内SE求人がこれらを満たしているわけではありません。でも求人をしっかりと見定めれば、現在SIerやSESで抱える悩みを解決できるなら、一度はチャレンジする価値があるはずです。

社内SEに向いている人/向いていない人

転職活動の前に、そもそも自分は社内SEに向いていないのでは?と心配になります…

社内SEはその会社の情シスのタイプによってあなたのキャリアを活かせる/活かせないが決まります。でも、全般的に社内SEに向いていない人がいるのも事実で、心配ならこちらで確認してみましょう

社内SEに向いている人・向いていない人の特徴

社内SEの情報収集なら転職エージェント活用

あなたが社内SEへの転職を検討されているなら、もっとも重要なのは「社内SEの役割は会社毎に大きく異なる」という点への対応と戦略です。

「志望企業において社内SEがどのような役割なのか」を自分でしっかりと調べる必要がありますが、社内SEの転職事情に詳しい転職エージェントから情報を収集することも重要です。なぜなら、彼らは求人企業の担当者からどういった人材が必要かヒアリングしているからです。

転職エージェントの活用方法については、以下の記事で解説しています。関心のある記事があればぜひ参照してみてください。

スクロールできます
サービス名おすすめ度社内SE
求人件数
総合/専門エリア特徴
レバテックキャリア

詳細を見る
5.01,400件
(別途非公開求人あり)
専門型(IT)全国IT業界出身のアドバイザーが多数在籍
サポートが手厚いことで評判
企業情報アップデート頻度が高
、採用ミスマッチを予防
社内SE転職ナビ

詳細を見る
5.04,157件
(別途非公開求人あり)
専門型
(社内SE)
おもに
首都圏・関西圏
社内SEに特化した専門転職エージェント
社内SEの転職事情に詳しいアドバイザー
平均7社以上を紹介してくれる
マイナビIT AGENT

詳細を見る
4.53,451件
(非公開求人含む)
専門型(IT)全国IT系職種に特化した総合型転職エージェント
大手企業が狙える、かつIT系アドバイザーが在籍しバランスが良い
JAC Recruitment

詳細を見る
4.5588件
(別途非公開求人あり)
総合型
(ハイクラス)
大都市圏外資系、国内大手ハイクラスの転職エージェント
利用者の多くが30代以上
doda

詳細を見る
4.28,451件総合型全国総合型転職エージェント
リクルートエージェントにせまる社内SE案件の多さ
全国をカバーし、取り扱い件数も多い。非公開求人も多数保有
WARCエージェント

詳細を見る
4.0非公開総合型
(ハイクラス)
おもに
首都圏・関西圏
成長企業の管理部門に特化した転職エージェント
取り扱う求人の平均年収が高い(約1/3が1000万円以上)

両面型エージェントなので求人企業側の事情に詳しい
登録前にアドバイザーの顔が見える安心感
KOTORA(コトラ)

詳細を見る
4.01,564件総合型
(ハイクラス)
大都市圏求人ごとのおすすめ年齢がわかる
業界に詳しいアドバイザーの顔・プロフィールが見える
一般に出回らないハイクラス求人が多数
リクルートエージェント
4.018,904件
(非公開求人含む)
総合型全国国内最大級の転職エージェント
全国をカバーし、取り扱い件数も多い。非公開求人10万件以上
総合サービスのため社内SE特化のサポートは期待できない
クラウドリンク
3.5309件
(別途非公開求人あり)
専門型
(社内SE)
大都市圏社内SEや自社開発エンジニアへの転職に特化
取扱求人件数は多くないが、平均12社以上を紹介してくれる
求人件数は2024年4月14日時点のものを掲載
役に立ったらシェアお願いします!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次