年齢を理由に社内SE転職が決まらない人に足りない5つの視点!
35歳以上で社内SEへの転職を狙っていると、年齢を理由にお断りをされるケースってありますよね。特に40代、50代ともなるとその確率がぐっと高くなり、狙っていた企業からお断りされたときのガックリくる気持ちはよくわかります。
でも、本当に年齢だけが問題だったのでしょうか?
年齢ではなく、他の理由があったとしたら、それを解消することで書類選考・面接の通過率をアップすることができます。この記事では年齢を理由にお断りされる方に欠けている視点を5つに絞ってご紹介し、中途採用の選考担当者の視点でそれぞれの対策についても解説します。
- 年齢を理由を採用をお断りされる本当の理由
- 年齢を理由を採用をお断りされる方に欠けている5つの視点
- それぞれの視点を満たすために職務経歴書や面接でアピールすべきこと
- ITエンジニア職の中途採用を担当(書類選考、面接)
- 文系大卒業後、国内大手SIerに就職
- MBAでマネジメントやHR領域を学ぶ
- 35歳をすぎて倍率200倍の私立大学職員へ転職成功
- 情報システム部門で管理職&プロジェクトマネージャ
年齢を理由に落とされる本当の理由
中途採用の書類選考や面接を担当している視点で、先に結論を言ってしまいます。
結論
35歳以上で社内SEへの転職を狙っているのに、年齢を理由に採用を断られる理由
✕ 年齢が高いため
◯ 年齢に見合った成果/キャリアがアピールできていないため
採用を断られる本当の理由は『年齢』ではないケースがほとんどです。断られる本当の理由は「年齢に見合った成果をあげていない」「年齢に見合ったキャリアではない」と判断されているからなんです。
20代を想定した求人でも35歳以上で大丈夫なの?
はい。年齢に見合ったキャリアなら、多くの企業が「会ってみたい」と感じてくれます。なぜなら、優秀な社内SEは常に足りないからです。求人の想定ポジションじゃなくても優秀なら採用担当者としてうれしいものです。
では年齢に見合った成果/キャリアをアピールするにはどうすればよいのでしょうか?これらをアピールするために欠けている視点を5つに絞ってつぎのブロックから紹介します。
もちろん、年齢だけを理由に断られるケースも中にはあります。つぎのようなケースです。
- 長期的なキャリアを前提にしているポジションの求人であるケース
- 志望企業側の給与水準があきらかにあなたの年齢にマッチしないケース
- あなたの年齢があきらかに高すぎる(例 63歳定年の会社で、あなたが60歳なら慣れた頃に定年退職になる)
足りない視点① チームであげた成果をアピールする視点
35歳以上の方で書類選考で落ちている場合、個人の成果ばかりをアピールしているケースが散見されます。もちろん個人の実力や成績は重要です。でもそれ以上に重要なのはあなたのチームの成果です。
なぜなら、35歳をすぎると個人であげられる成果はたかが知れているからです。具体的にはつぎのような視点でアピールするように考えてみましょう。
- チームがあげた成果(仕事の結果、顧客にとってのメリット、自社にとってのメリット)
- チームが解決した課題と苦労
- チームの中でのあなたの役割(リーダー役だった案件をアピールしましょう)
足りない視点② 社外評価・上司評価をアピールする視点
中途採用の選考担当者は書類選考や面接では本人の本質までは見抜けないことを自覚しています。書類は「盛る」ことができますし、短時間の面接では見極められないケースがあるためです。
ではどのように評価しているのでしょうか?
「この人は、現在の上司や顧客から高く評価されているのか?」という点は採用担当者の評価の参考になります。そのため、書類選考や面接では社外評価や上司評価など客観的な評価結果も含めるようにしましょう。例えば、社外評価は顧客との事例紹介記事だったり、これまでのイベントなどでの登壇実績。上司評価は社内表彰や昇格スピード、任された仕事の内容などです。
足りない視点③ 転職後の再現性を証明する視点
書類選考でも面接でも、これまでにあげた成果ばかりをアピールする人がいますが、それだけでは不十分です。なぜなら、それを「転職後も再現できる」ことが重要だからです。採用担当者は「高いスキルを持った人」を採用したいのではなく、「高いスキルを我が社で発揮できる人」を採用したいと考えています。
つまり、成果発揮の再現性こそが面接であなたが証明すべきもっとも重要なポイントの1つなのです。さらに、20代なら採用担当者も「すぐに再現できなくてもそのうち…」と考えますが、あなたが35歳以上なら「即結果を出せるか?」という再現性への厳しいチェックが入ります。
では、どのようにして再現性を証明すればよいのでしょうか?いくつか方法がありますが、一言で言えば「これまでの成果は、会社の看板や会社の仕組みでうまくいったのではない」ということを説明する必要があります。詳細は『自己PRで35歳までに積み上げたスキルの再現性を証明しよう!』をぜひ参考にしてください。
足りない視点④ 転職後の継続性を証明する視点
志望企業が求めるスキルを有していて、かつ、再現性も高いことがわかっても採用担当者はまだ安心していません。なぜなら、中途採用の選考担当者は「あなたがずっとこの会社でそれを継続してくれるか心配」だからです。
そのため、あなたは今回の転職でなにを重視しているかを説明する必要があります。「なにを重視して働きたいか」と言い換えることができます。
あなたが転職で重視するポイントと志望企業側の企業理念や考えがマッチすれば、採用担当者はあなたを高く評価するでしょう。継続性をアピールするなら『35歳からの志望動機の書き方!採用担当者が確認したいのはたった3つ!』をぜひ参考にしてください。
足りない視点⑤ 転職後の待遇へのシビアな視点
最後に、35歳以上で社内SEへの転職が思うように進まない方に欠けている視点として、希望年収とあなたの市場価値とのギャップは無視できない要素です。
35歳を超えると生活費や将来必要になる費用が高くなるため、希望年収は高くなりがちです。一方、35歳を超えると志望企業側もシビアにあなたの市場価値を評価します。待遇(=年収)と自分の市場価値との間にギャップがないか、自分の市場価値はいくらなのかを把握するためにも、一度希望年収を下げて採用選考に臨んでみるなど工夫をしてみましょう。
市場価値を知るために希望年収を低めに伝えて選考を受けてみようという話をしましたが、本命の志望企業には遠慮せず希望年収を伝えるべきだと私は考えています。実際に転職したときに納得できないまま働き続けるのは、転職後のモチベーションや人間関係にも悪い影響があります。
あるいは、転職エージェントに自分の市場価値を聞いてみるのもおすすめです。あなたのスキルや経験をヒアリングすることで、希望年収にマッチする企業があるかを教えてくれます。
まとめ
この記事では年齢を理由にお断りされる方に欠けている視点を5つに絞ってご紹介し、中途採用の選考担当者の視点でそれぞれの対策について解説しました。
- チームであげた成果をアピールする視点
[対策] 個人の成果より、チームの成果とあなたの役割をアピールしましょう - 社外評価/上司評価をアピールする視点
[対策] 自分がどのように評価されてきたか客観的な評価もアピールしましょう - 転職後の再現性を証明する視点
[対策] これまでの工夫を伝えることで、会社の看板だけで得られた結果ではないことをアピールしましょう - 転職後の継続性を証明する視点
[対策] あなたの転職の軸と志望企業の考えがマッチすることをアピールしましょう - 転職後の待遇へのシビアな視点
[対策] 自分の市場価値を把握して、求人のミスマッチを予防しましょう
これらの視点は多くの人に共通しがちな視点です。この5つ以外に欠けた視点がないかについては、ぜひ転職エージェントと面談されることをおすすめします。多くの転職者と企業とをマッチングさせたエージェントから「あなたがアピールすべきポイント」をぜひ聞き出しましょう。
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