社内SEの転職面接の流れを解説|失敗しない3つのポイント!
面接って何を聞かれるか心配ですよね。
でも事前に流れを事前に把握して、準備すればスラスラと話せるようになります!
人気企業の社内SEは300倍なんてことも珍しく有りません。
でも実は、面接までこぎつけたということはすでに志望企業側が関心のあるスキル/経験を持っているんです。あとは、相手の関心事に沿って、焦らず的確に答えれば大丈夫です!
この記事を読めば、社内SEの転職面接のおおまかな流れ、気をつけるべきポイントがわかります。少し長くなりますが、最後まで読んでいただけますと幸いです。
- 面接まで来たということは、あなたの経歴はすでに合格レベルと言える
- 面接の流れは自己紹介→職務経歴→志望動機→転職理由→逆質問
- 35歳をすぎたら、論より証拠・数字が大切。
- 聞かれるまで深堀りせずに簡潔に。
- ITエンジニア職の中途採用を担当(書類選考、面接)
- 文系大卒業後、国内大手SIerに就職
- MBAでマネジメントやHR領域を学ぶ
- 35歳をすぎて倍率200倍の私立大学職員へ転職成功
- 情報システム部門で管理職&プロジェクトマネージャ
社内SEの中途採用面接の流れ
ほとんどの会社はこの流れ
社内SEへの転職面接を何社か受けてきた経験、さらに採用担当者としてこれまで100名以上面接してきた経験をもとに面接の流れはおおまかに以下のとおりと言えます。
中途採用面接の流れ
1. 自己紹介
2. 職務経歴
3. 志望動機
4. 転職理由
5. 逆質問
職務経歴書や志望動機の中身を深堀りする質問はもちろんありますが、概ね上記の流れに沿って進みます。
流れより具体的な質問内容を知りたいんですけど……
わたしが実際に社内SEの中途採用面接で使っている質問リストが参考になるかもしれません
なぜ、どの会社も同じ流れなのか?
なんでどの会社も同じ流れなの?
採用担当者は何名も面接するから、あなたオリジナルの面接の流れを用意するというのは不可能なんです。
中途採用の面接担当者の立場で言うと、面接する人数が多いため一人ひとりに合わせた面接の流れなんて用意できないんです。そのためこのスタイルに落ち着くのだと言えます。
さらに、求職者の経験や志望動機は応募書類を見ればわかります。そのため、面接ではコミュニケーション力や人柄を評価したいという面接官は多くいます。実は話題はなんでもいいんです。共通の話題があなたの転職理由や志望動機というだけなんです。
面接対策では社内SEの転職事情に詳しい転職エージェントのアドバイスも有効です。転職エージェントならつぎのポイントを知っています。
転職エージェントができるアドバイス
1. 志望企業の情報システム部門が求める人材像
2. あなたのスキル/経験のうち、市場価値が高い部分がどこか
3. 社内SEの中途採用の面接対策
面接対策の基本
では、具体的にどのように答えていくべきかを流れに沿って紹介する前に、社内SE転職の面接に合格するためのポイントを押さえておきましょう。
ポイント① 論より証拠・数字
35歳をすぎている方の採用において、ポテンシャルや今後の伸びしろは評価対象になりません。厳しい言い方になりますが、面接は理屈や夢・目標ではなく、過去の実績を具体的な数字で示したうえで、今後の計画を伝えましょう。
ポイント② 深堀りは相手に任せて、簡潔に。
面接では、聞かれていないのに深堀りした話をしてしまいます。志望企業に自分のことをアピールしたいので、その気持ちはよくわかりますが、とにかく簡潔に答えましょう。
35歳以上ともなると、すべての経歴を詳細に説明したら10分でも20分でも一方的に話し続けられてしまいます。でも、志望企業側が知りたいのはほんの一部なんです。他の部分は正直に言えば、あまり興味がありません。興味がない部分を長々と説明されると「コミュニケーション能力が低い人だな」という評価になってしまいます。
深堀りしたいポイントは面接官に任せれて、会話のキャッチボールの中で徐々に深堀りして伝えれば良いんです。
ポイント③ 良く見せようとしない
面接では、実際よりも自分を良く見せようとすると、2つの大きなリスクがあります。
自分をよく見せる2つのリスク
① 不誠実と評価され不採用になる
② エージェントから他案件を積極紹介されない
1つ目のリスクは、不採用になるリスクです。面接で深堀りしていけば「だいぶ盛っているな…」と判断できるケースが多々あります。そうすると盛る前の事実の部分がいくら魅力的であっても、誠実さに欠ける人物と判断され不採用となります。
2つ目のリスクは、転職エージェントから他の求人案件も積極紹介されないリスクです。なぜなら、盛り方があまりにひどい場合(例えば、経歴詐称のレベル)、求人企業側が転職エージェントへクレームを入れるケースに発展します。その結果、転職エージェントはいいかげんな人物を求人案件を紹介しなくなります。
面接対策の3つのポイントを押さえたら、さっそく実際の流れに沿って面接の準備を進めていきましょう!
① 自己紹介
当たり前ですが、面接は自己紹介から始まります。
面接における自己紹介はあいさつのようなものなので、なるべく1分以内、長くても2分以内で終わるようにしましょう。相手はすでに履歴書や職務経歴書であなたのことを知っています。
実は、面接官は自己紹介を聞いていません。正確には、内容はほどほどにしてあなたの声トーン、視線、信頼できそうかを見ているんです。だから、自己紹介は事前に作り込んで、よどみなくスラスラと自信をもって話せることが非常に重要です。
自己紹介については『【社内SE面接対策】自己紹介で失敗しないためのコツとは?』で詳しく解説しています。
中途採用の面接は1対1ではなく、面接官が複数人のケースがよくあります。
その中に情シス課長や部長が参加している場合、相手の名前と役職を覚えておきましょう。相手が担当者レベルなら細かい話にもついてきてくれますが、相手が情シス部長だけなら技術の話はそこそこに、あなたの成果やどのような仕事を担当できるかを中心に伝えることを心がけましょう。
② 職務経歴
つぎに、あなたの職務経歴について確認されます。
事前に職務経歴書を提出したうえで面接に臨んでいるはずですので、相手の手元にはあなたの経歴書がある前提でなるべく簡潔に紹介しましょう。職務経歴書の書き方は『社内SE転職を目指す35歳からの職務経歴書の書き方!採用担当が解説!』を参考にしてみてください。
面接官からアバウトに「これまでの職務経歴について教えてください」と聞かれた場合は、なるべく深堀りせず、どのような領域の仕事ができるのかを話しましょう。
簡潔に伝えた後、志望企業側は関心のある領域について突っ込んだ質問をしてきますので、そのときに相手の関心に合わせた回答をしましょう。そのとき、根拠となる数字を含めて答えると効果的です。この点は『35歳以上で社内SE転職するなら、成果物ではなく成果を数字で語ろう!』で詳細に説明しています。
相手の関心がわかりにくい場合は?
正直に確認しましょう。
「今のご質問は●●か△△か、どちらの観点でお答えしましょうか?」
③ 志望動機
職務経歴であなたのスキル/経験を紹介したら、つぎは志望動機です。
志望動機で志望企業側を一般的な切り口で褒めちぎる求職者がいますが、それはほとんど意味がありません。だれでも言えてしまうからです。
志望動機では、あなたが入社しても「すぐに辞めたりしません」という継続性を証明しましょう。ここは事前に提出している応募書類にも記載しておく必要があります。志望動機の書き方は『35歳からの志望動機の書き方!採用担当者が確認したいのはたった3つ!』
採用担当者があなたの継続性を知るために、志望理由で確認したい点はたった3つだけです。
採用担当者が確認したい3つのポイント
① あなたが転職で何を実現したいのか?(転職の軸)
② 転職の軸が自社の人材募集理由がマッチするか?
③ それは将来もマッチするか?一時的か?
ただ「辞めません!」と言うのではなく、つぎのように伝えることであなたの継続性が伝わりやすくなります。
① 転職の軸
わたしは社内SEとして、これまでの経験から革新的なサービスを提供する企業をITの面で支えたい。
② 転職の軸と志望企業のマッチ度合い
御社のサービスである△△は他者と明らかに差別化されていて、その優位性はIT施策が理由だと思う。ここに私のスキルで貢献できる。
③ 将来もマッチし続ける
御社は●●というサービスもあり、同様にIT施策が優位性の源。CEOも新聞記事で言っていた。御社のその中長期計画がわたしの志望動機にマッチしている。
ちょっと嘘くさくない?
たしかに、志望動機の中には待遇や勤務地、ワークライフバランスなどもあるでしょう。でもそれを正直に志望動機として伝えるのはNGです。なぜなら、採用担当者としては「待遇が良い企業ならどこでも行ってしまうなら採用リスクが高い」と判断できるからです。
少しくらい大げさでもいいので、「35歳までに積み上げた経験からこういった軸で仕事をしたいんだ」「それに御社はマッチしているんだ」と伝えると相手もあなたの継続性に納得してくれる可能性が高まります。
④ 転職理由
つぎにあなたが現職を辞めようとしている理由を確認されます。ここでは地雷を踏まないことだけに集中しましょう。
つぎのような転職理由だと敬遠される可能性があります。なぜなら、「その理由だと、うちもすぐに辞めるかも」と解釈されてしまうからです。
採用を敬遠されやすい転職理由
① とにかく年収をアップさせたい
② 現職の上司や経営者とソリが合わない
③ 仕事がきつい
どの理由も気持ちは非常によくわかります。でも転職理由として言っちゃダメなんです。
なるべく前向きな理由、かつ現職ではそれはできないからこそ転職したいんだということを伝えましょう。会社の悪口やグチは面接ではNGと覚えておきましょう。
⑤ 逆質問
最後に、「あなたから弊社へ質問はありますか?」という逆質問を求められるケースがあります。このとき逆質問しないのは、あなたにとって損しかありません。
逆質問しないと損な理由
① 志望企業への関心がないと思われてしまう
② 面接官である情シス管理職を知る機会を失う
③ 面接官に気持ちよくしゃべってもらう機会を失う
1つ目の理由として、採用担当者に「この人、うちに興味ないんだな」と思われてしまうリスクがあります。インターネットで調べてもわからないことは多数ありますので、興味があるのに質問がないわけがありません。
2つ目の理由として、将来の上司の考え方が自分にマッチするか知る機会だからです。中途採用は即戦力採用ですので、情報システム部門の管理職が面接官にいることが一般的です。例えば、あなたが裁量のある仕事がしたくて転職活動をしているのに、面接官である情シス部長がマイクロマネジメント派なら…面接段階で知れるなら知りたいですよね。
3つ目の理由として、あなたが逆質問することで相手に気持ちよく面接を終えてもらえるからです。自分に関心を持ってもらって嫌な人はいません。「●●さんが情シス部長として大切にされている考え方を教えてください」「情シスのメンバーに期待することを教えてください」と質問すれば、しっかりと教えてくれます。「ちょっとしゃべりすぎちゃったかな」と相手が感じるくらいが良いのです。
面接前のチェックリスト
最後に、面接で落とされる人の『共通点』をチェックしておきましょう
見た目・マナーの注意点
- 身だしなみに清潔感がない(服装・髪型)
- 表情や応答が暗い
- ビジネスマナーができていない(時間にルーズなど)
話し方の注意点
- 質問の意図に沿わない答えをする
- 結論先出しじゃない・話が長い
- 質問への反応が薄い・会話のキャッチボールができない
- 目を見て話さない
- 声が小さすぎる
事前準備の注意点
- 志望企業の事前調査が不十分
- 志望動機・転職理由が応募書類の内容と異なる
- 転職理由が現職への不満ばかり
社内SE転職ならではの注意点
- 説明が下手・段階的に詳細化して話せない
- なんでもやります!と言ってしまう
- 志望企業の情報システム部門が求めるスキルセットを理解していない
年齢が35歳以上ならではの注意点
- キャリアに一貫性がない(キャリアチェンジに信念がない)
- 現職・前職の成果が具体的な数字で説明できない
- アピールできる経歴が5年以上前の仕事
- 「私が!」ばかりで「チームで!」がない
- 待遇面ばかりを気にしている
詳細は『社内SEへの転職面接で落とされる人の特徴・対策を解説!【採用担当歴5年】』で解説しています。事前に気をつければ回避できるものばかりです。面接の前にチェックしておきましょう。
まとめ
この記事では社内SEの中途採用面接の流れとポイントについて解説しました。
中途採用面接の流れ
1. 自己紹介…簡潔に30〜60秒程度で。
2. 職務経歴…深堀りせず直近5年間を中心に。求められたら自己PR。
3. 志望動機…すぐ辞めないことを証明する。
4. 転職理由…地雷に気をつける。
5. 逆質問…関心を示し、志望企業の情シスを知る機会にする。
面接全体を通じて気をつけるべきポイントはつぎの3点です。
中途採用面接のポイント
1. 論より証拠・数字。
2. 深堀りは相手に任せて、簡潔に。
3. よく見せようとしない。
冒頭の繰り返しになりますが、面接までたどり着いている時点で、志望企業側はあなたのスキル/経験に関心があります。でもあなたのどのスキル/経験に関心があるかわからないうちは、なるべく簡潔に答えることで、深堀りポイントを相手に示させて、その部分については論より証拠、数字を使ってアピールしましょう。
面接対策では社内SEの転職事情に詳しい転職エージェントのアドバイスも有効です。転職エージェントならつぎのポイントを知っています。
転職エージェントができるアドバイス
1. 志望企業の情報システム部門が求める人材像
2. あなたのスキル/経験のうち、市場価値が高い部分がどこか
3. 社内SEの中途採用の面接対策
社内SEの転職に強い転職エージェントや転職サイトは『おすすめ転職エージェント10選!社内SE採用担当が厳選!』にまとめています。会ってみたい転職エージェントがないか探してみてください。
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