社内SEに転職して後悔するポイント11選と後悔しない会社選びのポイント!

社内SEに転職して「後悔した」って聞くことがあります。転職して大丈夫か迷います

後悔したいくないですよね。後悔の理由は大きく3つに分類でき、どれも転職前に兆候を見つけることができるんです。

社内SEに転職して後悔する理由の分類
① 待遇が不満
② 仕事内容やキャリアが不満・不安
③ 転職先の会社や上司が合わない

後悔を100%予防することは難しいのですが、転職前に後悔の兆候を見つけることができます。わたしの転職経験や10名を超える社内SEの知人の声を総合すると、以下のポイントでみんな予防して(あるいは後々考えたら予防できて)います。

後悔しない社内SEの転職先選びのポイント
① 社内SEを大切にする会社か(給与チェック)
② 退職者のクチコミ(口コミサイトチェック)
③ やりたい仕事内容ができる組織体制か(情シスのタイプチェック)
④ IT投資しているか(事例記事・有価証券報告書をチェック)

この記事では、社内SEで後悔する11の理由と、後悔しやすい人の特徴後悔を予防する4つの方法についてご紹介します。

R35運営者の転職プロフィール
  • 情報システム部門のマネージャ職
  • 社内SE採用担当歴6年(書類選考、面接)
  • 大手SIer 10年以上の勤務経験
  • 35歳をすぎて倍率200倍の社内SEへ
  • 転職相談はX(Twitter)のDMでお気軽に!
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目次

後悔する理由の分類

まずは、実際に社内SEに転職して後悔する理由を見ていきましょう。大きく分けるとつぎの3つの理由に分類できます。

社内SEに転職して後悔する理由の分類
① 待遇が不満
② 仕事内容やキャリアが不満・不安
③ 転職先の会社や上司が合わない

給与や休日に関する待遇面、仕事内容やキャリアの将来像が想像してものではないケース、転職先の企業文化や上司に関する不満の3種類です。

3つの理由について、もう少し具体的な内容を見ていきましょう

分類① 待遇が不満

社内SEに転職して「待遇」で後悔するケース
① 思ったより残業が多い
② ITエンジニアが社内で評価されにくい
③ IT関係資格取得の補助金や報奨金がない

① 思ったより残業が多い

残業が少ないって聞いて社内SEを目指したのに、残業が多い……

社内SEはITエンジニア職の中でもっとも残業時間が少ない職種ですが、業界や会社選びを間違うと残業は減りません。

残業の少なさに期待して転職する場合、残業が多い業界には注意が必要です。働きがい研究所が発表した『約6万8000件の社員クチコミから分析した’残業時間’に関するレポート』を見ると業界別の残業時間がわかるので参考にしてください。

残業の多い/少ないは、採用担当者から聞き出すのは難しいため、「確率」で考えるのが良いでしょう。「残業が多い業界には残業が多い会社が多く、社内SEの顧客は社内のユーザー部門であるため残業が多い会社の社内SEの残業も多い」という考え方です。

② ITエンジニアが社内で評価されにくい

情報システム部門が「課」なので、どれだけがんばっても課長どまり……

社内SEが所属する情報システム部門はいわゆるコスト部門なので正当に評価されないケースがあります。また、コスト部門の中でも日陰になりやすい部門で人事評価が低いという声をよく耳にします。

③ IT関係資格取得の補助金や報奨金がない

SIerの頃は資格の研修に補助が出たり、資格取得の手当や一時金があったのに、社内SEになったら補助されない

スキルアップは求められるのに補助がないのは辛いですよね

わたし自身もSIerに所属していた頃は一定時間の研修が義務付けられていて、資格取得したら報奨金がありました。例えば、プロジェクトマネージャ(IPA)を取得したときは20万くらいもらった記憶があります。

でも社内SEになると、そういったIT資格取得のサポートがない会社が多いでしょう。特に資格取得の報奨金制度が整っていないケースが多く、事業会社内でIT資格の価値が相対的に低いと感じます。

分類② 仕事内容やキャリアが不満・不安

社内SEに転職して「仕事内容・キャリア」で後悔するケース
① ITスキルが身につかない
② 社内調整がストレスに感じる
③ ITの素人の相手に疲れる
④ なんでも屋あつかいされる

① ITスキルが身につかない

社内SEになるとプログラミングする機会がなくて、スキルダウンを感じる

情報システム部門のタイプによっては、自社でまったく開発(設計やプログラミング)をしないケースがあります。ITスキルの向上を期待して社内SEになる場合は、しっかりと志望企業の情報システム部門のタイプを分析しておかないと痛い目に遭います。

② 社内調整がストレスに感じる

エンジニアというより調整役ばかりで板挟みが辛い……

システムの導入範囲が広いほど調整が発生します

1つの部署に小さなシステムを導入する場合は気楽ですが、DXでは複数の部門や部署にまたがくシステム導入が多く、調整が発生します。仕様や利害関係の調整を社内SEが行うケースがあります。

「A部門の業務効率化のためには、B部門でデータ項目を1つ増やして入力してもらわないといけない」たったそれだけのことでもB部門から反発があったりします。

③ ITの素人の相手に疲れる

システム運用でとにかくシステムを毛嫌いする人の相手をしていると疲れてしまう。正直レベルも低い……

主にヘルプデスク業務をしていると、質問のレベルはまちまちで、中には驚くようなものもあります。高いレベルでITスキルを磨きたい、より高いレベルのキャリアを歩みたいと考えている場合、ヘルプデスク業務は辛いと感じるかもしれません。

④ なんでも屋あつかいされる

業務改善やDX推進はシステム利用部門が中心になるべきなのに、「システム」と名がつけば、すべて情報システム部門の仕事になってしまってやってられない

総じて社内SEは「なんでも屋さん」にされがちです

DXの中心となるべきなのが業務部門かIT部門かは企業によって役割は異なりますが、「システム」と名がつけば、社内SEの仕事にされがちです。

分類③ 転職先の会社や上司が合わない

社内SEに転職して「転職先の会社や上司」で後悔するケース
① 情シス部署が少なく異動がほとんどない
② ITに理解がない上司に疲れた
③ 企業文化が肌に合わない
④ 業界自体が斜陽産業

① 情シス部署が少なく異動がほとんどない

社内で情報システム部門は多くないので、異動もほとんどありません。異動しても隣の課に移るくらい。閉塞感は否めない。

IIJ(株式会社インターネットイニシアティブ)が実施した『全国情シス実態調査レポート2021』でも社内SEは異動が少ないことがわかります。

部署の雰囲気や上司とのそりが合わない場合、それが長期間に渡って続くことになります。会社の理念や考え方には同意できてもそりが合わない上司のもとで長期間働くのは辛いですよね。

② ITに理解がない上司に疲れた

SIerにした頃の上司は基本的にITエンジニア出身だったけど、社内SEになってシステムをまったくわかっていない上司のもとで働くのが辛い

わたしも同じ経験があります。むちゃぶりにイチから説明するのも一苦労ですね

システム構築や運用への理解がない上司にあたると、すべてイチから説明する必要があって想像以上に労力がいります。それが根本を見直す良い機会になることもありますが、それは理想であって、衝突することも多くストレスに感じるケースがほとんどかもしれません。

③ 企業文化が肌に合わない

社内SEとして転職した企業は独特の文化があって、どうにも肌に合わない

個人的な感想になりますが、SIerって実は企業文化がニュートラルです。社内SEとして事業会社に移ると、企業ごとに独特の文化があるんですよね

また、特に中規模以下の会社の場合、ワンマン社長の意見がまかりとおることが多く、下手をするとワンマン社長に振り回されて嫌気がさしてしまうことになりかねません。

④ 業界自体が斜陽産業

業界自体が縮小傾向で将来が不安です

これも社内SEへの転職を後悔するケースとしてあるあるですね

転職前のIT・通信事業は好調ですし、将来も産業全体は比較的成長が見込めます。でも社内SEとして転職した先の産業が斜陽産業だと将来が不安ですよね。日本全体が少子高齢化なので気をつけないと傾いている産業だらけです。

社内SE転職のメリットは多数あり

ここまで後悔するポイントを並べられると転職する意欲もなくなるんですけど…….

社内SEへの転職にはメリットも多数あるんです。それに「後悔しやすい」というだけで回避策もちゃんと用意しているので安心してください

社内SEに転職するメリット
① 大手・安定した業界に転職できる
② 年収が高い
③ 異動が少なく定住しやすい
④ システム企画やIT戦略立案は希少性が高いキャリアになる
⑤ 顧客に近くビジネスを知ることができる

後悔する人/後悔しない人の特徴

社内SEへの転職で「後悔するか/後悔しないか」は、その人の「向き/不向き」と言い換えることができます。向いている人は職場にも仕事にも慣れて、バリバリ結果を出して定時になると悠然と帰宅します。向いている人にとって社内SEは天国のような職場環境と言えます。

社内SEに向いている人と向いていない人の特徴は『社内SEに向いている人・向いていない人の特徴6選!社内SE歴5年以上が解説!』にまとめています。

社内SEが向いている人・向いていない人の特徴6選

後悔しない会社選びのポイント

じゃあどうすれば、後悔しない転職先が選べるの?

ここが一番重要です。
後悔しない会社選びはつぎの4つがポイントです

後悔しない社内SEの転職先選びのポイント
① 社内SEを大切にする会社か(給与チェック)
② 退職者のクチコミ(口コミサイトチェック)
③ やりたい仕事内容ができる組織体制か(情シスのタイプチェック)
④ IT投資しているか(事例記事チェック)

① 社内SEを大切にする会社か

「社内SEが社内で評価されにくい」「なんでも屋あつかいされる」と後悔しないように、社内SEを大切にする会社を選びましょう。

社内SEを大切にする会社は、①社内SEの給与が競合他社の求人と比べて高い②社内にCIOのポジションがあるという2つの特徴があります。

これらが社内SEを大切にする会社であると言える理由は「社内SEがまっとうに人事評価されるから給与が高い」「社内SEのキャリアパスがCIOまでつながっているから」などさまざまです。少なくとも社内SEの給与が競合他社より低い会社やCIOがいない会社より明るいと言えます。

② 退職者のクチコミ

「残業が多い」「まっとうに評価されない」「企業文化が合わない」という理由で転職後に後悔することがないように、事前に転職クチコミサイトの情報はチェックしておきましょう。

企業文化や給与、休暇、人事制度や研修制度といった情報が多数投稿されています。

注意したいのは、こういったクチコミサイトは退職時に投稿されることが多いため、ネガティブな情報が目立つという点です。ひとつの意見に誘導されてしまわないように、なるべくニュートラルに、オープンに情報収集することをおすすめします。

③ やりたい仕事内容ができる組織体制か

社内SEに転職して後悔した声に「開発から遠ざかってスキルが落ちた」と言う人がいますが、わたしに言わせると「そんなことは転職前からわかってたでしょ?」というのが正直な意見です。

というのも、情報システム部門のタイプは企業によって大きく異なり、開発する体制になっているかどうかは転職前から十分に調査可能だからです。ちなみに自社開発するケースも当然多数あります。

情報システム部門のタイプ分析については『35歳以上が書類通過率アップしたいなら、『社内SEのタイプ』を分類しよう!』を参考にしてください。分類したタイプに沿って求人情報を見ると、あなたが目指したい社内SE求人が見つかりやすくなります。

④ IT投資しているか

IT投資に消極的な会社に転職すると、活躍の場はコストダウンとシステムの維持運用くらいでしょう。

そこそこの給与とワークライフバランスが目的であればいいのですが、IT投資に消極的な会社が傾くと社内SEはリストラの対象になりやすいと考えるべきです。なにしろITに投資しない会社なんですから。

では、どこでIT投資への積極性を見極めるべきかというと、その答えは①事例記事②有価証券報告書です。

上場企業であれば、「◯◯株式会社 システム事例」と検索すると、システム導入の事例が記事になっていなり、ベンダーのWebサイトに導入事例として掲載されていることがあります。そこに現役社員のインタビューが掲載されていたら、会社のIT投資に対する考え方を知ることができます。

さらに上場企業であれば、有価証券報告書には事業のビジョンや投資の方向性が記載されています。そこでどれだけITやその基盤に投資しようとしているのかを転職前にしっかりと見極めましょう。

後悔しない転職先の探し方

この記事では後悔しない転職先の探し方についてご紹介しましたが、注意すべき点は「すべてインターネット上の情報」をインプットにしているというところです。

後悔しない社内SEの転職先選びのポイント
① 社内SEを大切にする会社か(給与チェック)
② 退職者のクチコミ(口コミサイトチェック)
③ やりたい仕事内容ができる組織体制か(情シスのタイプチェック)
④ IT投資しているか(事例記事チェック)

生の声、現場の声を聞くことでより信憑性を高めるためには、わたしは転職エージェントの活用をおすすめします。転職エージェントは実際に求人企業側の情報システム部門とコミュニケーションをとって求人のスクリーニング(選出)をしているからです。

実際に、わたしも転職エージェントと一緒に「求める人材要件」を話し合い求人要件を決めています。そのため、彼らは求人企業のことをよくわかっているんです。その声を聞かずに転職先を決めるのは損ですよね。

社内SEへの転職で活用できる転職エージェントのおすすめをご紹介していますので、ぜひごらんください。

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