自己PR前に要チェック!志望企業の情シスの人数を予測する方法!【一人情シス対策】

志望企業の情報システム部門の人数って、転職するうえで非常に重要な要素ですよね。いわゆる「ひとり情シス」だとありとあらゆる領域を担当することになり、うかうか休みも取れません。

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志望企業だからこそ、応募書類の手を抜くわけにもいきません

予測方法手軽さ正確さ
方法① 従業員あたりIT人材比率で予測 5.0 2.0
方法② 産業別IT予算で予測 4.0 3.0
方法③ 求人情報から予測 3.0 4.0
方法④ 転職エージェントに確認 2.0 4.5
情シスの規模予測の方法まとめ
この記事でわかること
  • 志望企業の情シス人数の予測方法
  • 確実に情シスの規模感を知る方法
R35運営者の転職プロフィール
  • 情報システム部門のマネージャ職
  • 社内SE採用担当歴6年(書類選考、面接)
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目次

なぜ、情シスの人数が重要か?

なぜ、選考の前に志望企業の情報システム部門の人数を知る必要があるのでしょうか?

志望企業の情報システム部門の人数を知るべき理由は、あなたの「アピール方法が変わるから」です。

情シスの人数が少なければ少ないほど、求められる専門性は低くなります。逆に人数が多ければ分業が進み専門性が高くなったり、規模が大きいためプロジェクト管理経験が求められたりします。

つまり、志望企業の情シスの人数規模を把握しアピールポイントを絞ることで、書類選考や面接の通過率がアップするんです。

また、社内SEへの転職を希望される方のなかには「ひとり情シスは避けたい」という方が多くいらっしゃいます。これはひとり情シスは責任が重くワークライフバランスが確保しにくい職場が多いと言われていることに起因します。

ひとり情シスを回避するためにも情シスの規模予測は重要と言えます。なお、「ひとり情シスってなに?」「ひとり情シスってつらいの?」という方は『ひとり情シスの回避方法を解説!間違えない社内SEへの転職』をご覧のうえで決定することをおすすめします。

では、情シスの人数を予測する方法について解説します

方法① 従業員あたりIT人材比率で予測

手軽 5.0
正確さ 2.0

志望企業の従業員数からIT人材の人数を予測する方法があります。

非常にシンプルですが、ITRの調査によると従業員全体の2.9%がIT部員(正社員)であると言われています。ただし、ボリュームゾーンは1〜2%のため、実際はさらに少ない可能性が高いでしょう。

従業員全体に占めるIT部員(正社員)比率が平均2.9%、ボリュームゾーンは「1~2%」の層だった。正社員に加えてIT子会社の社員、その他のITスタッフまで加えると6.6%となる。この数値はこれまでと大きな変化はない。

ITR「国内IT投資動向調査」に関するAscii.jpの記事

別の調査ですが、IIJの『全国情シス実態調査2022』では「従業員数別の情報システム部門の平均人数」が公表されています。ITRの調査より低めの数字が示されています。

従業員規模別の情報システム部門の平均人数

方法② 産業別IT予算で予測

手軽 4.0
正確さ 3.0

国内産業別の情シスのIT人材比率について、残念ながらここで公開できないため、もしも関心がある方はツイッターのDMでご連絡ください。

ここでは、産業別の「IT予算」でITに力を入れている業種かどうかを予測してみます。

下図は日本情報システム・ユーザー協会(JUAS)の『企業IT動向調査報告書 2023』ですが、産業によって売上高に占めるIT予算が大きく異なることがわかります。産業によって利益構造が異なるため単純比較はできませんが、IT投資への積極性は情報システム部門の人数にも反映されると考えて良いでしょう。

方法③ 求人情報から予測

手軽 3.0
正確さ 4.0

志望企業や気になる企業の求人情報から情シスの人数を予測する方法もあります。例えば、つぎの3つの求人を見てそれぞれ人数規模を予想してみましょう。

求人の「専門性の高さ」に着目しましょう

1が低くて、3が高い?

そう!専門性が高い情シスほど分業が進んでいるので大人数であると考えられます

求人①はシステムからネットワーク、サーバまで全領域を対象にしており、かつ工程の企画から運用まで幅広く対象にしています。このような求人は小規模な情シスで、情シスは1〜2名くらいというケースがほとんどです。

求人③はアプリ領域、かつSAPの会計領域の要件定義から構築をターゲットにした求人で、専門性が高いため50名以上の情シス部隊を持っている可能性が高いと言えます。

このように「専門性」という視点で求人情報を見ると、情シスの規模が予測可能です。さらに、求人のなかにはチームの構成まで紹介しているものもあるため、しっかりとチェックすることをおすすめします。

方法④ 確実に知るなら転職エージェント

手軽 2.0
正確さ 4.5

転職エージェントに確認すると、ほぼ確実に情シスの規模感を把握できます。必要な手間は「会員登録」と「面談(ほとんどがWeb可)」だけです

求人を扱っている転職エージェントのアドバイザーは志望企業の情シスの規模感を把握しています。

特に『両面型』の場合、アドバイザー自身が求人企業に赴いてヒアリングをしているため、規模感だけでなく組織の雰囲気や求人ニーズを把握しています。

私がご紹介する社内SE向け転職エージェントのなかでは『JAC Recruitment』がまさに両面型と言えます。

一方、『分業型』の場合はアドバイザーとは別の人が企業に赴いているため詳細まで把握していないケースがあるため、注意が必要です。

情シス規模によってアピールポイントを変えよう

求人情報には求めるスキルや人材像が示されています。その土俵で他の候補者と勝負しつつ、求人情報には書かれていないニーズにもアピール(=別の土俵でも勝負)できると書類選考や面接の通過率が上がります。

つまり、情シスの規模を知ることで「求人情報には書かれていないニーズ」にもアピールするんです

情シスの規模毎のアピールポイントは?

参考になるのは会社の規模毎に重視する人材タイプが異なるというデータです

日本情報システム・ユーザー協会(JUAS)の『企業IT動向調査報告書 2022』によると、下図のとおり売上高の規模によって、社内SEに求める人材タイプが異なります。

情シスの規模による求める人材の傾向の例
規模が大きくなるほどプロマネが求められる
IT戦略が求められるのは1兆円規模を超えてから
1000億円を超える大手は運用管理やインフラのニーズが低い
情報セキュリティは規模に関わらずニーズあり

これらの重視するタイプの傾向を理解したうえで書類選考の準備に入るようにしましょう。規模によってニーズが異なることを知らない他の候補者と差をつけたいなら応募書類からニーズ分析が必要です。

まとめ

この記事では社内SEへ転職を希望される方向けに「志望企業の情報システム部門の規模」を予測する方法について解説しました。

情シスの規模によって、あなたのキャリアのうちどの部分をアピールすべきかが大きく異なるため、規模の予測は応募段階で把握しておきたい重要な事項の1つです。

情シスの規模予測の方法を以下のとおり4つご紹介しました。手軽に把握したい場合は方法①または②で良いでしょう。一方、正確に把握したい場合は方法③または④をおすすめします。

予測方法手軽さ正確さ
方法① 従業員あたりIT人材比率で予測 5.0 2.0
方法② 産業別IT予算で予測 4.0 3.0
方法③ 求人情報から予測 3.0 4.0
方法④ 転職エージェントに確認 2.0 4.5
情シスの規模予測の方法まとめ

方法③または④で志望企業の情シス規模を把握されたい場合、社内SE採用担当者の視点でおすすめできる転職エージェントをご紹介していますので、参考にしてみてください。

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