35歳以上なら面接で個人の成果よりチームの成果をアピールしよう!

35歳以上だと中途採用で不利ですか?

35歳以上でマネジメント経験がないと不利になります。

実は、年齢だけで不利になることはありませんが、35歳以上でマネジメント経験がないと不利になるケースがあります。わたしはこれまでのキャリアでITエンジニアの面接を300名以上してきましたが、感覚的には全体の50%程度がチームの成果よりプレイヤーとしての成果をアピールする残念なタイプです。

35歳でもしもマネジメント経験がある方なら、自分自身のアピールよりもチームの成果をアピールすることで多くのメリットがあります。この記事ではマネジメント経験をアピールすることのメリットとそのアピール方法について解説します。

この記事でわかること
  • 35歳以上ならマネジメント経験が転職に有利な理由
  • 職務経歴書や自己PRでマネジメント経験をアピールする方法
R35 管理者の転職プロフィール
  • ITエンジニア職の中途採用を担当(書類選考、面接)
  • 文系大卒業後、国内大手SIerに就職
  • MBAでマネジメントやHR領域を学ぶ
  • 35歳をすぎて倍率200倍の私立大学職員へ転職成功
  • 情報システム部門で管理職&プロジェクトマネージャ
目次

なぜ、マネジメント経験をアピールすべきか?

なぜ、転職の選考段階でマネジメント経験をアピールすべきなのでしょうか?

なぜ、マネジメント経験をアピールすべきか?
35歳以上なら、入社後5年以内に管理職昇格が期待されるが、そのための経験やトレーニングが不要であることを示すべきだから

例えば、35歳で転職する場合、入社後4〜5年で40歳になります。40歳はメンバーシップ型の組織では管理職になることが期待される年齢ですが、転職後の5年間で管理職になるための経験を積ませることは採用側にとってメリットがありません。40歳で転職した場合は、さらに短く、数年でその経験を積ませる、トレーニングする必要があります。

そのため、採用担当者は「転職時点でマネジメント経験や実績のある人材を採用したい」と考えます。だからマネジメント経験があるなら、転職時点でしっかりとアピールするべきなのです。

チーム成果を職務経歴書でアピール

職務経歴書でチームの成果をアピールするにはどうすればいいのでしょうか?

職務経歴書の書き方は『社内SE転職を目指す35歳からの職務経歴書の書き方!採用担当が解説!』で紹介しています。大まかな流れはつぎのとおりです。

職務経歴書の作成の流れ
① 志望企業の情報システム部門が求めるスキル把握
② あなたのスキル/経験の事実整理
③ スキルの発揮度合いのアピール
④ 再現性の証明

マネジメント経験をアピールするためには、上記の「② あなたのスキル/経験の事実整理」でマネジメント経験を洗い出しましょう。プロジェクトマネジメントでもいいですし、課長などの組織マネジメントでも構いません。その際、プロジェクトのメンバーや組織の人数を必ず数字で表現しましょう。

つぎに、プロジェクト全体や組織全体の成果を整理しましょう。つまり、「10名の管理ができます」ではなく「10名のチームをマネジメントすることでどのような成果を残したのか」をアピールするのです。例えば「10名✕12ヶ月で120人月=1.5億円の売上、0.5億円の粗利を出すことで自組織に貢献した」「そのプロジェクトでは顧客の1億円/年にあたる経費削減に貢献した」というアピールです。

重要なのは、プレイヤーとしてできることやアウトプットをアピールするのではなく、チームの成果=アウトカムをアピールすることです。アウトカムのアピール方法に関する詳細は『35歳以上で社内SE転職するなら、成果物ではなく成果を数字で語ろう!』で解説しています。

チーム成果を自己PRでアピール

自己PRでチームの成果をアピールするにはどうすればいいのでしょうか?

自己PRの書き方は『自己PRで35歳までに積み上げたスキルの再現性を証明しよう!』で紹介していますが、一言で表現すると、自己PRとは「あなたが志望企業に転職しても成果を再現できることの証明」です。

そのためには、チームを構築してチームで成果を再現できるマネジメントスキルを証明する必要があります。その証明はつぎのようにアピールすることで証明可能です。

マネジメントの再現性の証明
① 新しい環境・新しいメンバーでのマネジメント経験
② トラブルプロジェクトの立て直し経験

いつもの環境、いつものメンバーをマネジメントしてプロジェクトを成功に導いた経験だけでは「環境やメンバーが良かっただけではないのか?」という疑念が残ります。新規獲得した顧客のプロジェクトをマネジメントした、新しいパートナー企業との混合チームをマネジメントしたという経験は、転職後も再現性が高いマネジメントスキルだと考えられるため、高く評価されます。

さらに、トラブルプロジェクトの立て直しを任された経験があれば、それもアピールできるスキル/経験と言えます。なぜなら、炎上したトラブルプロジェクトを立て直すことができるのはさまざまなシチュエーションを経験したマネージャであることを実は採用担当者も知っているからです。

他にも、チームで働いて成果を出すことの再現性が証明できるエピソードがあれば、それは自己PRとして高く評価されますので、あなた自身のキャリアを棚卸ししてください。

まとめ

この記事では、35歳以上で社内SEへの転職を目指すなら、プレイヤーとしての成果より、マネージャとしてチームが残した成果をアピールすることの必要性とアピール方法を紹介しました。

チームの成果をアピールするべき理由は、転職後数年で管理職への昇格が期待される35歳以上の求職者には「すでにマネジメント経験で成果を出したことのある人材」が求められるためです。

職務経歴書ではプロジェクトやチームの規模・人数をアピールするだけにとどまらず、そのチームが自組織や顧客に残した成果(売上やシステム導入効果)を数字でアピールすべきです。

自己PRでは新しい環境・新しいメンバーでも同様に、チームで成果を出せることの再現性を証明するエピソードでアピールすると効果的です。

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