社内SEに転職したいのに、SESばかり紹介される人の特徴5選!採用担当が対策を解説!

社内SEに転職したいのに、転職エージェントからはSESの求人ばかり紹介される

こんなモヤモヤを抱えていませんか。

安定した給与・待遇、転勤のない働き方を求めて情報システム部門やデジタル推進部門を目指しているのに、転職エージェントから紹介されるのは、なぜか多重下請けのSESの案件ばかり。

実はこれ、偶然ではありません。ちゃんと理由があるんです

社内SE求人ならではの「構造」と、紹介されやすい人の「特徴」が関係しています。

本記事では、社内SEの中途採用に長年携わり、応募者を選考してきた現役の採用担当(デジタル推進部門マネージャー)の立場から、SESばかり紹介される人の特徴と、社内SE求人に絞って応募するための具体的な対策を解説します。

R35運営者の転職プロフィール
  • 情報システム部門のマネージャ職
  • 社内SE採用担当歴9年(書類選考、面接)
  • 大手SIer 10年以上の勤務経験
  • 35歳をすぎて倍率200倍の社内SEへ
  • 転職相談はX(Twitter)のDMでお気軽に!

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目次

なぜ社内SEよりSESが紹介されやすいか?

結論から言うと、構造的な原因として「社内SEの求人が構造的に少ない(狭き門である)」ことにあります。

情報システム部門は多くの企業でコスト部門に位置づけられ、1社あたりの採用枠は1〜2名にとどまることがほとんどです。しかも未経験可の求人は極端に少なく、常に「即戦力」を前提とした選考になります。

一方で、SESやSIerの求人は人材需要が大きく、常時大量に出ています。

つまり、転職エージェントの手元には「いつでも紹介できるSES・SIer求人」が大量にあり、「タイミングと要件が合ったときだけ紹介できる社内SE求人」はごくわずかという状態なのです。

あなたのプロフィールが社内SEの募集要件とわずかにズレているだけで、エージェントは無理に社内SEを勧めず、確実に決まりやすいSESへ誘導しがちになります。

社内SEがなぜ狭き門なのか、その背景と全体像は社内SEへの転職は難しい?狭き門と言われる理由と成功のポイントを解説!で詳しく解説しているので、あわせて読んでみてください。

SESばかり紹介される人の特徴5選

では、数少ない社内SE求人がある中でも、なぜか自分にはSESばかり紹介されるのか。

その「紹介されやすい人」に共通する5つの特徴があります。ひとつずつ、採用側・エージェント側の本音とあわせて見ていきましょう。

特徴1:転職を急いでいる人

前述のとおり、社内SEの求人は狭き門で、あなたにマッチする求人が「今この瞬間」に出ているとは限りません。

にもかかわらず「1〜2ヶ月で決めたい」と急いでいると、エージェントは今出ている求人=SESの中から紹介せざるを得ません。

転職希望時期が短いほど、SESに流れる確率は上がるのです。転職エージェント側も「早く決めたい人」には決まりやすい案件を優先します。

特徴2:キャリアが技術に寄りすぎている人

社内SE求人の多くは、技術力に加えて要件定義やプロジェクトマネジメントといった「非テクニカルスキル(上流・調整力)」を求めます。ユーザー部門の困りごとを聞き出し、システム要件に落とし込む力が重視されるためです。

そのため、キャリアが「開発・コーディングだけ」に寄っていると、キャリアアドバイザーは社内SEとして紹介しづらく、結果的に技術力を活かせるSIer・SESを勧めることになります。

社内SEで具体的にどんなスキルが評価されるかは【社内SEスキル大全】即採用されるスキル習得のロードマップを解説!で確認できます。

特徴3:スキルが特定工程に特化している人

社内SEは、限られた人員で幅広い業務をこなす「多能工(マルチスキル)」を求められるケースが多い職種です。要件定義も、設計も、ベンダー管理も、運用も——1人が複数の役割を担うのが一般的です。

そのため、「インフラだけ」「テストだけ」「特定製品だけ」のように、得意な工程が偏っていると、多能工を求める社内SE求人では敬遠されやすくなります。逆に一つの領域を深く極めた人は、その専門性を求めるSIer・SESにマッチしやすいため、そちらを紹介されがちです。

特徴4:大卒などの応募条件を満たしていない人

IT業界は、良い意味で学歴を問わない実力主義の側面があります。これは本当にすばらしい文化であると感じます。

ところが、事業会社の情報システム部門の中途採用は、営業や経理など他職種と同じ全社基準の応募資格を設定することが少なくありません。

その結果、大手企業や大企業ほど「大卒以上」を条件にするケースが多く、高卒・専門卒だとそもそも応募できない求人が出てきます。エージェントも書類で落ちるとわかっている求人は勧めず、学歴不問のSESへ誘導することになります。これはあなたの能力の問題ではなく、応募先の「フィルター」の問題です。

特徴5:ビジネス基礎力が低いと判断される人

社内SEの中途採用では、情シスのマネージャーだけでなく、人事部門や執行役員クラスが選考に加わることがあります。

あなたが技術的にもヒューマンスキル的にも優秀で、目を引く成果を上げていたとしても、それを理解できるのが情シスマネージャーだけでは不十分です。特に大手ほど地頭力や基礎力の要求水準は高くなります。

人事や役員が納得できるだけの「ビジネス基礎力」が伝わらないと、残念ながら「面接を通過させにくい」と判断するエージェントもいます。その結果、あなたを社内SE求人に推薦しづらくなります。

社内SE求人に絞って応募するための3つの対策

ここまでの「社内SEを目指しているのに、SESばかり紹介される人の5つの特徴」を裏返せば、その対策が見えてきます。

社内SE求人に絞って戦うための3つのアクションを紹介します

対策1:転職希望時期を「半年〜1年」に延ばす

「あなたにマッチした求人がすぐに見つかるとは限らない」という問題への対策として、当たり前ですが、転職希望時期を少し長めに設定するのが最も効果的です。

すぐにでも転職したい気持ちはわかります。ですが、狭き門である社内SEで納得のいく転職をしたいなら、転職希望期間はある程度延ばしましょう。

このあと対策2・対策3で紹介するとおり、転職希望時期を延ばしてもあなたがやるべきことはたくさんあるので安心してください

転職希望時期に「半年〜1年」の幅を持たせておけば、あなたのキャリアやスキルが魅力的である限り、エージェントはマッチした社内SE求人が出たタイミングで紹介してくれます。

「良い求人が出たら動きたい」というスタンスを最初に伝えておきましょう。この期間は、後述の多能工化やビジネス基礎力の証明を準備する時間にもなります。

ただし、延ばしすぎるのは転職エージェント側に「この人は本気ではない」という誤解を招くため注意が必要です。あなたの考えをしっかりと伝えるようにしましょう。

対策2:多能工(マルチスキル)を目指してスキルの幅を広げる

キャリアやスキルが特定領域・特定工程に絞られている場合は、意識的にその幅を広げましょう。情シスやデジタル推進部門は人員も予算も潤沢とは限らず、1人の要員に多能工であることを求める傾向があるためです。

特に「開発だけ」の人は、要件定義・基本設計といった上流工程や、ベンダー管理・プロジェクト推進の経験を積むと一気に評価が上がります。何をどの順番で身につければよいかは【社内SEスキル大全】即採用されるスキル習得のロードマップを、転職後のキャリアの広がりは情シス/社内SEのキャリアパス・キャリアプランは?転職後の可能性を解説!を参考にしてください。

対策3:ビジネス基礎力は「新聞・TOEIC・簿記」という共通の土俵で示す

キャリアやスキルは情シスマネージャーの目線で十分に魅力的なのに「ビジネス基礎力が伝わらない」場合、ITエンジニアでなくても、誰もが黙る実績を示す必要があります。

ここで有効なのは、IT資格ではなく「共通の土俵」で伝わる成果です。たとえばTOEICのスコア、日商簿記、あるいは数字で語れるビジネス上の成果。

人事や役員は専門的なIT資格の価値は判断できなくても、TOEICや簿記なら一目でレベルがわかります。「この人はビジネスの基礎ができている」と非IT部門にも伝わることが重要です。IT系の資格を整理したい場合は【転職で有利】社内SEに必要な資格20種類をランキング!もあわせてどうぞ。

どうしてもSESばかりなら「検索型」の転職サービスも併用する

対策を打っても、どうしてもSESしか紹介してくれない——そんなときは、そのエージェント1社に固執する必要はありません。

担当者やエージェントによって、保有する社内SE求人の量も、あなたのキャリアの読み解き方も大きく変わります。SESばかり勧めてくる担当なら、社内SE・情シスに強いエージェントへ乗り換える、あるいは複数併用するのが賢明です。どのエージェントが社内SE転職に強いかは【最新】採用担当が社内SE/情シスにおすすめの転職エージェント11選比較!で比較しています。

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